9話:超電磁砲
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の質問に答えるつもりはないし、早くしないとマズい状況なんじゃないか?」
少し遠くを見れば原発があったり、あのバケモノは美琴を攻撃しながら、そこにゆっくりとゆっくりと進んでいた。
「その、ワクチンだが……ごめんなさい」
なんでそこで謝られたか!??
お前も俺に謝るな!!
つーか、この状況下で渡さないとか、女だろうが手加減しないぞ。カミやんみたいに男女平等パンチを食らいたいか!!
「さっきの戦闘で壊れた」
「あ、そうっすか……」
ポケットに入れていた。
美琴のビリビリで偶然にも破壊されたようだ。なら仕方が無い。
「もうアレを止めるにはこん睡状態にある能力者を殺すしか手がない。だから、ごめんなさい」
………。
じゃあ一体どうすればいいんだ??
「いや、まだチャンスはあるはずだ。美琴が再生量をも上回るほどの攻撃力を出せば……」
AIMバーストにはコアがある。
それを打ち抜けば勝てるし、実際そうやってアニメではバケモノを倒していた。
もうそろそろクライマックスだろうか。
だけども……
「なんでだよ。なんで倒さないんだよ……」
「………」
一向にバケモノは倒れてくれない。
「なんで、お前が負けそうになっているんだよ!! 御坂美琴!!」
「………」
寧ろ逆に美琴がピンチだった。
「おかしいだろ!! お前は学園都市第三位の超電磁砲じゃねぇかよ!! AIMバースト程度の怪物にやられんじゃねぇよ!! もっと頑張れよ!!」
心からの疑問だった。
この物語、御坂美琴がバケモノを倒すストーリーであり、シナリオなはずなんだ。
実際、これまで大体はストーリーと同じように進んできた。ただ、オレが少し介入して御坂美琴にお願いされたから車を出しただけだ。
邪魔なんかしていないし、まさかこの程度でシナリオが変わるとも思えなかった。
もう声など届きそうにないほど遠くまでいて、そこで徐々に体力を削られるビリビリ姫の姿があった。
でも、あのまま放っておいたらアイツ……やられるぞ。そう思ってしまった。
「金はいくらある??」
「は??」
場違いなオレの質問に木山のマヌケな声。
「いや、金の問題じゃないか……まぁいい。アンタの車、廃車にしてもいいか?」
「何をする気……あぁ、君の能力か」
あぁ、そうだ。機械操作な。
「別に使ってくれて構わない、廃車にしてでもアレを倒せるならな。でも、君程度の能力者にそれができるのか?」
確かに、レベル4なオレじゃアレを倒すのは無理だろう。
「オレが倒す必要はないさ。でも、ただ少しでもバケモノの気を
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