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東方清天落
4話
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「ん?なんだ?あなたたちもう会ってたの?」

僕は妹紅にあのあと何があったのかを簡単に説明した。

「ああ、そういうこと。慧音らしいね。」
「……そういえば、お名前伺ってませんでした。僕は天城照平って、言います。」
「ああ、すまない。私は上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)と言います。
 ……妹紅、私の事紹介してなかったのか?」
「いや、まぁ、しょうがないだろ?まともに人と話すのも久しぶりだし。」
「まったく、気持ちはわかるけど、もう少し人とコミュニケーションとるようにしないとだめですよ?」

彼女は上白沢慧音というらしい。
妹紅と同じように腰ほどまでの長い髪、頭には帽子と赤いリボンをつけている。
服は上下一体の青い服。袖は結構短く、白い。胸元にも赤いリボン。
下半身のほうはスカートになってて、白のレースが幾重にも重なっているよう。

「別にいいでしょ、それに今はこっちのが重要じゃない?」
「む、確かに。お昼は済ませたんですか?」
「ううん、まだよ。お金の使い方とかも、教えてあげてくれない?」
「よし、わかった。じゃあ、あとは任せてください。妹紅も忙しいでしょう?」
「そうね、私はそろそろ帰るとするわ。また後でね。」
「あ、うん。ありがとね、妹紅。」

妹紅と上白沢さんは結構仲がいいみたいだ。

「さて、それじゃあ私の事は慧音って呼んで構わないですよ?もう知らない仲じゃないんですし。それと、敬語も。私のはまぁ、癖なので。」
「え?いいの?あんまり褒められた言葉づかいじゃないよ?僕。」
「構いませんよ。これから長い事こっちにいるでしょうし。」
「じゃあ、そうするよ。これからよろしくね、慧音。」
「ええ、よろしくお願いします。照平。」

それから俺たちは適当に昼ご飯を済ませ、神社へと向かった。

―――人里から博麗神社 道中―――

「さて、照平。まだ妖怪とは戦ったことはないですよね?」
「うん、幻想郷に来てからちらほらとは見たけれど。」

意外にも人里にも妖怪がいた。人とともに生活をする妖怪もいるらしい。
スペルカードルールができた影響なのだろうか。

「まぁ、基本妖怪も人間を襲う事はあれど喰うまではあまりしないですけどね。」
「え?そうなの?なんか妹紅が言っていたのと違うような……。」
「口下手ですからね、妹紅は。妖怪の存在意義として人間に恐れられるというのがあって、
 それを満たすために、形だけでもというのがほとんどです。
 人を驚かすのが生き甲斐な妖怪とかもいますし。基本やるやられるは
 “スペルカードルール”を用いるのが多いですね。」
「……うーん、言い方が悪いかもだけれど、妹紅は少し古いというか、遅れてる?
 なんかそのスペルカードルールも新しいからよ
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