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東方清天落
4話
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か?といっても何かで区切られているようにも見えない。
 俺には陸続きにしか見えないが……形式的にそう呼んでいるだけ?ありえないか。
 ここ以外に世界が存在していることを当たり前のように言っていたし。
 となると、外の、僕の居た世界にも幻想郷は存在していた?)

考えれと考えなくちゃいけないことが出てくる。なんともスッキリしない。
はやく巫女に会えないものか。見たものでしか考えられないこの頭が恨めしい。

(……意外と広いんだな。何もせずに歩いてもまだ半分くらいか?少しペース上げたほうがいいかも知れないな。)

もう大体20分ちょい……30分といったほうがいいかも知れないくらいの時間は
経っていた。
やはり未知に関して解読するのは難しい。これだけ長いこと考えても何もわからない。
頭使うのも疲れてきたし、ここからは本格的にふらふらしよう。
本格もなにもないが。

―――数十分後―――

さて、ここらでそろそろ人里一周。住めるようなとこ見つからなかったな……。
そこらへんも巫女に聞いてみようか……頼ってばかりで甘ったるい事この上ないけど。

(昨日はここらへんで別れたんだっけ?間違えてはないと思うが。)

昨日別れたあたりで待つこと数分。妹紅が見えた。

「……あ、妹紅!良かった。場所ここで間違えてたらどうしようかと思った。」
「ん、少し待たせたかしら?」
「いや、そんなことはないよ?初めてきた場所って、なにかと不安になるものだよ。」
「そういう風には見えないけどね。お昼食べてないでしょう?」
「うん、食べてない。妹紅も?」
「ええ、そうよ。お金の使い方ついでにいいかと思って。」
「ほんとに助かるよ。ぐるっとは回ったけど、全然わかんないし。」
「そうでしょうね。それじゃあ早速……と行きたいとこだけど、教えるのは私じゃあないわ。お昼も一緒じゃあない。」
「え?じゃあ……妹紅の知り合いの人?」
「そうよ。生憎と私にも色々と用事があってね。ついてきて?」
「うん、わかった。」

言われて後ろをついていくと、なんとなく見たところ……というか完全に寺子屋に向って
いた。ん?まさか、妹紅の知り合いって?

「ちょっと待ってて。確か、今日は寺子屋のほうはやってないと思うから。」

そう言って妹紅は中へと入っていった。いや、ホント偶然なんてレベルじゃあないだろう。
少し経って。

「……待たせたわね。神社まで一緒に行ってくれるそうよ。」
「ちょっと待て、妹紅!準備が……ん、ごめんなさい。お待たせしました……って、え?」
「ど、どうも。」

やはりそうだった。昨日の宿まで案内してくれた人だ。

「あれ?神社に行きたい外来人って、あなた?」
「あはは……、はい、そうです。僕です。」
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