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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第七七幕 「最上重工」
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出口を用意されたりした彼女だったが、今度のそれは間違いなく自分の入ってきた扉である。
ウェージは人生でそれまで見せたことが無いほど嬉しそうな顔でドアに歩み寄り、ドアノブに手をかけた。
ぬるっ。
もう一度ドアノブに手をかけた。
ぬるっ、ぬるっ、ぬるっ・・・
・・・・・・ローションで滑って開かない。
「え、ちょ、嘘だろオイ!?まさか、まさか今まで執拗にローションばかり用意してたのは・・・!?」
本当に本当に・・・なんて遠い回り道・・・ただこの罠を仕掛けるための伏線。他のありとあらゆる罠が、これを最後の最後に持って来る為だけに・・・?
「もうね、アホかと、バカかと。そう言いたいわけだよ!ちょっと、マジでこれ開かないのこれ!?」
今になって考えてみればこの通路のドア以外はドアノブが使われていなかった。あの時点で怪しむべきだったか・・・と後悔しても時すでに遅し、いくらドアノブを回そうとしてもローションでヌルヌル滑るばかり。摩擦を増やそうにも彼女の身に着けている道具はもれなくローションまみれ。両腕でガチャガチャ動かしどうにか回せないか頑張った結果――ベキッ、という音を立ててドアノブがドアから独立した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
絶望が、彼女のゴールだったようだ。
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