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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第七六幕 「俺達を 見下すことは 許さない」
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もないと暗に告げるかのようなその態度が癪に障る。何よりも自分と自分の愛機が格下に見られているという耐え難い屈辱が、ユウの闘争本能に火をつける。
「武器が無いから何だ!不意打ちがどうした!“投桃報李”が無い?隠し技?大いに結構!!」
元より、それが勝負と言うものだ。卑怯も卑怯でないも、王道も邪道もないのだ。そこには勝つという揺るぎない意志と、そのために“何でもやってやる”という覚悟があればいい。だが―――
「それでも僕“たち”を相手に手を抜くんなら・・・その慢心、殴り飛ばすッ!!」
《―――――》
その程度の我を通せずして何が残間結章だ、何が兄を超えるだ。
「・・・そうだろ?百華」
その自身に満ち溢れた呼びかけに呼応するかのように、風花のコアが人知れず脈打つように光を放った。
= = =
「な、何だ!?何が起きた!!」
「下のフロアか!?すげえ音だったぞ・・・爆発事故かよ!?」
「何だ!?監視システムがダウン!?そんな馬鹿な!何故ダメージチェックが動かない!?」
ブランクになるモニター、次々に降りる防護シャッターと出入り口を塞ぐ非常遮断ハッチ。遅れて鳴り響いたサイレンに、現場の混乱は最高潮に達した。
その緊急事態にいち早く対処していたのは、皮肉にもまだ聖人にも満たない少女だった。スタッフが困惑する中、懐から迷わずIS通信用端末を取り出したつららは様子の見えなくなったユウに通信を繋いでいた
「ユウさん!聞こえますか!?ユウさん!くっ・・・応答してください、ユウさん!聞こえていますか!?」
IS学園性の特殊通信機だ。対ECMを想定しており非常に強い電波を発信する機材だが、それでも繋がってはいないようだ。現場の人間にとっては娘ほどの年齢の少女が、狼狽えずに今自分の出来ることを懸命に行っている。その事実はスタッフたちに自身の狼狽えを恥じる心と、情けない姿を見せられないという心の整理を付けさせた。いち早く現場の最高責任を持つ成尾が矢継ぎ早に指示を出す。鶴の一声に自分の役割を思い出したスタッフたちは次々に状況を報告する。
「モニター復旧急げ!回線を無線から有線に、本部への状況確認及び政府へのエマージェンシーコール急げ!シャッターとハッチは開くか!?」
「は、はい!これより主導での回線切り替えを行います!」
「本部との連絡取れません!何らかの電子攻撃および物理的な配線の破壊が行われているものかと・・・」
「・・・主任!シャッターとハッチはこれ無理っす!コンパネそのものが落ちちまいやがった!」
「通信妨害に加えてパネルが落ちたってことは自己の類じゃないね・・・風花、いや結章君を狙って?」
考えたくもないが、これは襲撃事件の類だろう。
続くつららの報告とメインモニター
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