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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第七五幕 「ドゥエンデ」
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!?成尾さん!!・・・駄目だ、通信が繋がらない・・・!」

シャッターが閉鎖されたことによって内部の様子が分からない。外部からの襲撃という事は内通者がいた可能性も否定できない。それを考えると、内部にも侵入者がいるかもしれない。そしてもし内部の侵入者がISを所持していたなら・・・考えたくもない。

念の為政府に握らされた非常事態コールを送信するが、返信は来ない。・・・専用のコールを政府が理由もなく応じないことは考え難い・・・どうにも孤立したらしい。どうする?内部に行くにしてもあの敵を突破しないと――

『・・・ウ・・・・・すか!?・・・・・・ユウ・・・!聞こえ・・・か!?つららです!!ユウさん!』
「つららちゃん!?良かった、無事だったんだ!」
『それはこっ・・・リフなんですけどねっ!!』

通信にノイズが走る。ジャミングの類を受けているのかもしれない、とユウは推測する。

「今僕は所属不明のISに襲撃を受けてる!つららちゃん、内部はどうなってる!?」
『大混乱です!パニックです!存在する一通り・・・ュリティと計器が操作を受け付けま・・・!成尾さんに策があるようなので、ユ・・・・・・うにか凌いでください!!』
「・・・分かった!向こうが仕掛けてくるから通信切るよ!」
『・・・けつけますんで、ご武運を!』

どうやら秘策があるらしい。どちらにしろこちらから手伝えることはなさそうなので任せるしかないだろう。
政府も流石にこの非常事態とあれば動く。問題はそれまでの間――

『――――』
「来る・・・!」


――あのアンノウンを迎撃しなければいけないという事だ。
逃げ場がないとはいえまた命がけの戦いになりそうだ。・・・織斑先生に何と言い訳しようか。



 = =



『緊急事態発生!緊急事態発生!警報レベルAを発令します!職員は速やかに所定の措置を行い―――』
「・・・何だこれ?あ、避難訓練中だったのか。どーりで人がいない訳だぜ」

馬鹿には底や際限など存在しない。いくら馬鹿でも気付くだろ、という状況でも気付かない奴こそが本物の馬鹿と呼ばれるに相応しい勘違いを犯すのだ。不良少女の勘違いには事実、底が無かった。底無しに深いのならば逆に凄いが、彼女の場合は器の下に穴が開いているだけである。

「うわー・・・こんなに込んだ訓練するんだ。マジでISにぶち抜かれたみてーにドアが壊れてるよ。ISが暴走したとかそう言うシチュなのか?」

IS研究棟と書かれたその場所は日本IS産業の最前線の一つであり、今やスパイを退けるためにありとあらゆる警備を固めた場所である。そのハッチに――恐らく光学兵器の類で――穴が空けられている事も、不良少女は「訓練のリアリティを出すための演出」と思い込んでいるようだ。普通
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