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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第七三幕 「貴方の隣に居座る混沌」
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気持ちがちょっとだけ分かるような気がするな、と苦笑いを漏らした。
「楽しみですね!ユウさんも初めてなんでしょう?」
「ああ、どんな人が風花の面倒を見てくれているのか楽しみでしょうがないよ」
「私のパートナーになる3号機もですよね!ふわー・・・どんな所なんだろう、最上重工本社!」
代役といっても付添いが精々だが、セシリアにやたら念を押されたので頼まれた以上はベストを尽くそう。特に根拠はないが迷子になりそうな気がするつららを見て、ユウは改めてそう考えた。
期待に胸を膨らませる意外なコンビを乗せて、モノレールは学園の外へと発車していった。
= = =
風花の全面強化に伴う操縦者同伴の最終チェック。それが本社から学園経由でユウに届いた報せだった。トーナメントで盛大に壊してしまった風花は全面調整見直しもかねて本社に送られていたが、ユウはこの連絡を今か今かと待ち構えていた。そもそも初戦闘を行ってはすぐに本社戻りし、今回もそうなっていた風花の操縦時間は他の専用機持ちに比べて結構少なくなっている。ISはそれ自体が経験を糧に成長することを考えればかなりのハンデだ。
肋骨も無事治り、現在は慣れない訓練機でギリギリの模擬戦ばかり繰り広げていた所に飛び込んできた朗報。しかしその報せには続きがあったのだ。
実は最上社長はトーナメント後に一人の女の子をテストパイロットとして勧誘していたらしい。それなりに競争率は高かったようだが向こうが興味を持ってくれたので交渉は上手くいったという。そして、その女の子と本契約を済ませる日がISの受領日と重なっているため一緒に来てくれないか、というメッセージが添えられていた。
そう、その女の子の名前こそが・・・
「ねぇ、つららちゃん。ちょっと聞いていいかな?」
「はい!何でしょうか?」
本来ならばモノレール内でのおしゃべりはマナー違反だが、この車両は事実上の貸切なのでわざわざ気にすることもないだろう。
「ちょっとした好奇心なんだけど・・・つららちゃんは専用機に憧れとかあったの?なんとなく君はそういうのに興味なさそうな気がしたんだけど・・・」
ユウの私見なのだが、つららは1年生の中でも成績が上の方でありながら、ISそのものよりも技術面に強い関心を持っている節があった。いわばISに乗る側でなく作る側に行きたがっているような印象を持っていただけに、おかしいとまではいかないが少し以外には思っていた。
「そうですねぇ、ほかの子たちほど強い羨望は確かになかったですね〜・・・その質問お姉さまにも聞かれたんですけど、二人ともよくそういうことが分かりますね!その観察眼にはけーふくします!」
まぁ君ってIS知識以外はセシリアさんの事しか興味なさそうだし・・・とユウは言いかけ
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