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トゥルース・サクリファイス
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弄繰り回されるだけだ・・・」


 「・・・なるほど。放置するのがいいわけだな。で、その寄生体ってのはどうやって抜くんだ?」


 「あ、ああ・・・それは抗体をうつんだ・・・。そうすると、数日で寄生体は死に絶えるか、抜け出すかする。そうすると、そいつは全ての寄生体が抜けたら一日以内に死ぬ」


 「・・・それを銃弾として打ち出すことは可能か?」


 「可能だ。それにもうできている。装弾数は十二発だ。そのうち一発はそこのネズミに撃ったから残りは十一発だ」


 「よし、それをくれないか?」


 「ああ、わかった。だが、なんでもない奴に撃つなよ?逆に毒になるからな」


 俺は銃を受け取る。
 ・・・普通のより少し重いな。
 それに、心なしかゴツイ気がする。


 「弾は十一発しかないから気をつけろよ」


 「ああ、わかった」


 と、ドアが勢いよく開けられ、床に靴の音が響く。


 「おい、フルユエンス!よそ者はまだいるのか!?」


 「ああ」


 「おい、よそ者!いい加減に出ていけ!!」


 と、ショットガンを向けてくる村人。
 ・・・よく見ると、こいつ入口のあいつじゃないか。


 「おい、ここは研究資料とかそういう重要なものが置いてあるんだ。そんな物騒なものはおろしてもらおうか」


 「ッチ、それで、オー。どうするんだ?」


 オー?
 こいつの名前はフルユエンスのはず・・・。
 それとも、それが本名なのか?
 ここも『オー』精神病院だし。


 「オー?それって・・・」


 「気にしないでいい。それとこいつなら、ここにとめる気だ」


 「何!?」


 ショットガンを持った村人が驚く。
 奇遇だな
 俺も内心びっくりだぜ?
 

 「何・・・お詫びにこいつが村中の連中に酒を山ほどふるまってくれるらしいぜ」


 「何!?」


 今度は俺が驚く。
 それを聞いた村人はこういった。


 「そうか。ならいいだろう。おい、お前。・・・今夜はたっぷりいただくぜ?ハハハハハハハハハハハ・・・」


 そう言って、村人は乱暴な足取りで去って行った。
 因みに村人は鼻歌交じりでかなり上機嫌だった。



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