Rootsmemory of Elementerers編
Prelude of Trinity
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その頬を一筋の冷や汗が流れ。
その体が小刻みに震える。
「ティア?」
「!」
ナツが声を掛ける。
ティアはびくっと震え、すぐに封筒をバックにしまい込んだ。
数秒の間顔色の悪かったティアだが、すぐにその表情はいつもの無表情に戻る。
「帰る」
「なぁ、シャロンって誰だよ?」
「誰でもいいでしょ」
訪ねるナツを雑にあしらい、ティアはギルドを出ていく。
「・・・?」
「どうした、ドラグニル」
「いあ・・・ティアの様子がおかしくてよ」
「様子が?」
クロスに声を掛けられ、ナツが答える。
姉の後ろ姿を見送りながら、ナツに再度訊ねた。
「何かあったのか?」
「何かってほどでもねぇけど、シャロンって奴から手紙が・・・」
「シャロン!?」
クロスが反応した。
その表情は驚愕に染まっており、クロスは誰にも聞こえないような小さい声で呟いた。
「・・・お祖母様?」
―――――――――彼等は、知らない。
3人の抱えるものが、3人にどれだけの影響を及ぼしているかを。
この3人が―――――――
その表情の仮面の下に、何を隠しているかを。
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