第百六十八話 酷い話
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せんから、スキャンダルを警戒しているのでしょう」
「ルパードは今年、19歳よね」
「はっ」
「母親を救い自分を救ってくれた足長おじさんが、まさか銀河帝国皇女殿下だとは思わないで学業に励んでいる訳か」
「478年からですから、既に8年です」
「小学生を幼女が囲っているようなものだものね」
テレーゼが笑う。
「まあ、極貧で食うや食わずの生活だった為に、死にかけた母親共々、遠い親戚だと援助しているわけだし」
「そう伝えてありますし、手紙等も偽装してあります」
「少々才走る所はあるけど、優秀な人材だし態々ルビンスキーに呉れてやる必要は無い訳だしね」
「はい」
「さて、同盟は様子見として、フェザーンが首飾り作り始める兆候は?」
「現在の所、株価、資材に関しても動きがありませんので、その兆候はございません」
「そう、出来れば、カストロプが首飾りを買う前にカストロプは始末しなきゃ成らないわね。そうすれば建造中の首飾りはフェザーンへ配備されるでしょう。そうじゃないと後々困るのよね」
テレーゼが話す計画をケスラーも本当に出来るのかと半信半疑であった。
「あとは同盟とフェザーンに流す、移動要塞D計画もね」
「直径120km、質量400兆トン、惑星破壊スーパーレーザー搭載ですな」
「まあ信じるか信じないかは向こうに任せるとしてだけどね」
テレーゼは、ウインクしながら、驚けてみせる。
「イゼルローンを越える超要塞ですな」
「指揮官にはハイドリッヒ・ラング辺りに真っ黒なコスチュームとヘルメット被らせるのが面白いのよね。|暗黒卿(ダースベーダー)とかね」
テレーゼの冗談に付いていけないケスラーは苦笑いするだけである。
「そうやって、色々ガセネタを掴ましておけば、ガイエスブルグ要塞の移動要塞化もガセネタだと思うでしょうし、建造中の超時空要塞計画も同じでしょ。序でに冗談のソロ星で異星人の遺跡発見とか、グリルパルツァー名義ででもレポート流せば混乱必至よ」
「異星人は流石にやりすぎでは?」
「まあ、嘘も100回言えば真に成るし、別に誰も困らない訳だしロマンよロマン」
「はぁ」
「それに、真実も入れているわけだし、超時空要塞計画は同盟戦艦の利点を入れた、ブロック工法で船体を作る事で、1200m級の戦艦でも建造時間の大幅な短縮が出来るわけだから、それに戦艦と別に側面に連結するアームド空母の建造で各戦艦にワルキューレを搭載しなくて済むから、誘爆の心配や、整備兵の配備を空母に集中できるから将来的にはコストパフォーマンスが良くなるわ」
「確かに、戦艦から艦載機を出す瞬間を狙われての誘爆が多いですから、理に適っております」
「でしょう、取りあえず、一番艦SDF-1は今年中に完成するから、ファーレンハイトに下賜し
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