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42直葉とリュウヤ
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俺が目を覚ますとそこは病院のベッドの上だった。あの後どうやら一命はとりとめたみたいだ。体を起こそうとすると何かが俺の手を握っていた。握られてない方の手で体を起こすとスグが俺の手を握って寝ていた。
そういやこいつには怖い思いをさせたなぁ、と思いながら俺はスグの頭を撫でる。するとスグが起きたようだ。
リュウヤの看病をしていた私はどうやら寝ていたみたい。誰かが私の頭を撫でた感触で私は目を覚ました。そこにはリュウヤが座っていた。
「スグごめんなお前を巻き込んで」
リュウヤが謝ってくる。それより私はリュウヤに聞きたいことがある。
「ねぇリュウヤの本名って月城リュウヘイじゃなくて桐ヶ谷リュウヤって言うの本当?」
「なんでお前がそれを…」
「いいから答えて!!」
あの時の言葉が何度も記憶を過ってくる。私はこれを否定してきた。でももしリュウヤが本当だといったら受け入れなきゃならない。だからリュウヤ自身に否定してほしかった。でもリュウヤから返ってきたのは最も聞きたくない答えだった。
「ああ本当だ俺の本当の名前は桐ヶ谷リュウヤ、和人の兄だ」
それを聞いた瞬間私の今までの思いが込み上げてきた。
「私……私……どうしたらいいの!?ずっとリュウヤに対して抱いてきたこの感情も!!ずっとリュウヤは私達の事を自分の事をほったらかして相談に乗ってくれた!!なのに何でそんな大事なことを隠してたの?!私達は血の繋がった本当の兄妹なんだから少しは私達に相談してくれたっていいじゃない!!」
私はリュウヤのことが好き………でもそれはかなわない。私とリュウヤは血の繋がった本当の兄妹……だからそれ以上の関係にはなれない。
「スグ……本当の兄妹ってなんだ?」
リュウヤから返ってきた答えはあっけにとられた答えだった。
「もしかしてお前しらなねぇの?お前と和人が従姉妹だってこと」
………え?私とお兄ちゃんが従姉妹?じゃあもしかして……
「私とリュウヤって兄妹じゃなくて従姉妹?」
「ああ、そうだ」
じゃあ私はリュウヤとそれ以上の関係になれる。そう考えると嬉しくなってきた。
「スグ……目、閉じろ」
リュウヤにそう言われて目を閉じる。すると私の唇に何か柔らかい物が当たった。目を開けるとスグそばにリュウヤの顔があった。……って今私リュウヤとキスしてる?!しばらくした後リュウヤは私から離れる。その顔は物凄く赤かった。
「あ、そのえっと、あの、それの、うーん、ゴホン」
心の整理しようとして手のひらにのの字を書いて飲み込んだ後、泳いでいた目が真剣になる。
「スグ俺はおみゃえがしゅきだだから俺にいっちょうおみゃえをまもらちぇろ……あ、今のなし!!今のなし!!」
リュウヤが噛みながら私に伝えてきてくれた言葉…それを聞いて私は嬉しかった。昔リュウヤが言っていた。告白なんて嘘
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