第五章 StrikerS編
第百五十四話 『決戦への誓い』
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ンガはわかったらしい。
やっぱりスバルとは違ってギンガは優秀ねぇ。今はその優秀さが憎らしい…。
フェイトもフェイトで二人に「頑張ったね」とばかりの表情で言葉を贈っていた。
「…堕ちたな、シュバインオーグ。ふっ…」
「おい、シグナム。それはどーいう意味だ…?」
「言葉通りだ、ヴィータ」
シグナムがニヒルに笑い、ヴィータは思考がお子様(酷ッ!)なので分かっていないようである。
「奏者は余とは、してくれなかったのだ…」
「はぁ…大丈夫ですよ、ネロ。そのうちまた機会はいくらでもありますから」
「…うむ、そうだな。ならば暇ができたら奏者を誘うとしよう!」
「ふぅ………疲れますね」
ネロが落ち込んでいる中、アルトリアがため息をつきながらネロを宥めている。
それでネロは気持ち復帰したようだ。
そしてアルトリアから深くため息をついた後、私に念話を送ってきて《シホ、どうしてネロも呼ばなかったのですか…?》という追求の意味もかねたセリフが聞こえてくる。
いや、なんていうか、あれはあの場の二人の勢いに負けたからです、はい。
「ククク…シホの嬢ちゃんもやっぱり、中身はあれだなぁ〜」
「やりましたね、スズカ」
ランサーは見透かしたように目をつぶりながら笑みを浮かべていて、ライダーはすずかの勇気を賞賛していた。
それぞれが各自で言いたい放題であるこの状況。
もう、穴があったら入りたい気持ちに駆られる。
どうしてこんなにみんなに知られているのかというと、やはり二日目に遡る。
それで私は回想をする。
◆◇―――――――――◇◆
―――二日前。
…どうしようか。
昨日のすずかとフィアの大胆発言から始まり、あれよあれよという間に事が進んでしまった。
イリヤも積極的に表に出てきて『擬似男○器製造法』を二人に嬉々として教えている始末であった。
そして昨夜は……………なんというのでしょうか。
私としても、すずかとフィアとしても激しい夜を過ごした記憶が脳裏に鮮明に残っている。
決戦前にパスを強固なものにしておこうという提案だったんだけど、早まったかなぁ…、と思うことしばしば。
そう何回も私が考えているのは、現実からの逃避であっても、そうしていたい。
なぜかって…?
それは翌朝…つまり現在の朝からなのだが、
「ふふふ…。シホちゃん、大好きだよ」
「お姉様、大好きですよ」
そう、すずかとフィアの二人がベッドの上でシーツを体に巻いているだけの状態で私の両腕を自分の腕を回してがっちり組んで占領している事態になっている。
この二人の態度が私の部屋の中だっていうのが幸いなのかどうかは、わからない…。
「お姉様の…とても逞しかったです! あぁ…思い出しただけで頬が緩みます
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