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東方清天落
3話
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しいな。でも、どこで待ち合わせればいいかな?僕、
 土地勘まったくないし。」
「それは大丈夫よ。出入り口なんてなんこもあるわけじゃないし、忘れなければ大丈夫。」
「んー、そう?なら大丈夫か。……流石に疲れがひどくなってきたなぁ。」
「だらしないわね。もうすぐだから、頑張りなさい。ほら、もう見えるでしょう?」

そう言われ顔を上げると、確かに人里という感じの場所が視界にあった。
……意外ともう近くに来てたんだな。

「結構すぐ着いたなぁ。……妖怪に会わなかったのって、妹紅のおかげ?」
「ん?どうかしらね。そもそも私は妖怪に会わないようにしてるし、退治するときも
 半ば不意打ちな感じでやってるし。まともにやりあうことはあまりないからねぇ。
 でもま、感謝するのは悪い事じゃないと思うわよ?」

ここまでに何度か気になっていた、敵意、殺意。きっとこれらが妖怪なんだろうけど、
なるほど、妹紅のおかげで俺は襲われなかったのか。

「ん、そうだねぇ。んじゃあ、改めまして……妹紅、今日はありがとうね。助かったよ。」
「そうそう、感謝や挨拶は大事よ?礼儀は尽くしておいて悪いことはあんまりないんだし、
 相手に……「妹紅ってたまにおばさんくさいよね」……燃やすわよ?」
「燃やすってなに!?冗談だよ!目が!目が怖いよ!!」

―――人里 出入り口―――

そんなこんなで人里に着いた。

「それじゃ、私はここまで。宿は探すまでもなくそこらにあるわ。明日の昼ごろ、
 またここに来なさい?」
「うん、オッケ。ありがとね、妹紅。」

軽く挨拶を交わして俺たちは別れた。
最初とは結構印象が変わったな。人見知りっていうより、自分から意図して距離をあけていたのかな。ともあれ少しは仲良くなれたと思う。
さて、宿探しだ。お金大丈夫かなー。見た目からして外来人らしいし、ぼったくられなきゃいいけど。

「んー、とりあえず探そう。見つけないと始まらない。」

俺は何を言っているんだ。疲れてるわー。
とりあえずフラフラしていると、声をかけられた。

「こんばんは、どうしたんですか?こんな時間に。」
「え?ああ、こんばんは。いえ、それが……」

自分が外来人であることも含め、事情を説明してみた。
すると、

「ん、そりゃ大変だったろう。私が宿まで案内します。こっちですよ。」
「ああ、ありがとうございます。」

今日は何か運がいい。親切な人に良く出会う。
数分も経たないうちに宿に着いた。

「ここがだいたい普通の宿かな。お金のほうは大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です。ご親切に、ありがとうございます。」
「いやいや、困ったときはお互い様ですよ。困ったことがあったら相談してください。
 日の明るいうちは向
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