3話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しいな。でも、どこで待ち合わせればいいかな?僕、
土地勘まったくないし。」
「それは大丈夫よ。出入り口なんてなんこもあるわけじゃないし、忘れなければ大丈夫。」
「んー、そう?なら大丈夫か。……流石に疲れがひどくなってきたなぁ。」
「だらしないわね。もうすぐだから、頑張りなさい。ほら、もう見えるでしょう?」
そう言われ顔を上げると、確かに人里という感じの場所が視界にあった。
……意外ともう近くに来てたんだな。
「結構すぐ着いたなぁ。……妖怪に会わなかったのって、妹紅のおかげ?」
「ん?どうかしらね。そもそも私は妖怪に会わないようにしてるし、退治するときも
半ば不意打ちな感じでやってるし。まともにやりあうことはあまりないからねぇ。
でもま、感謝するのは悪い事じゃないと思うわよ?」
ここまでに何度か気になっていた、敵意、殺意。きっとこれらが妖怪なんだろうけど、
なるほど、妹紅のおかげで俺は襲われなかったのか。
「ん、そうだねぇ。んじゃあ、改めまして……妹紅、今日はありがとうね。助かったよ。」
「そうそう、感謝や挨拶は大事よ?礼儀は尽くしておいて悪いことはあんまりないんだし、
相手に……「妹紅ってたまにおばさんくさいよね」……燃やすわよ?」
「燃やすってなに!?冗談だよ!目が!目が怖いよ!!」
―――人里 出入り口―――
そんなこんなで人里に着いた。
「それじゃ、私はここまで。宿は探すまでもなくそこらにあるわ。明日の昼ごろ、
またここに来なさい?」
「うん、オッケ。ありがとね、妹紅。」
軽く挨拶を交わして俺たちは別れた。
最初とは結構印象が変わったな。人見知りっていうより、自分から意図して距離をあけていたのかな。ともあれ少しは仲良くなれたと思う。
さて、宿探しだ。お金大丈夫かなー。見た目からして外来人らしいし、ぼったくられなきゃいいけど。
「んー、とりあえず探そう。見つけないと始まらない。」
俺は何を言っているんだ。疲れてるわー。
とりあえずフラフラしていると、声をかけられた。
「こんばんは、どうしたんですか?こんな時間に。」
「え?ああ、こんばんは。いえ、それが……」
自分が外来人であることも含め、事情を説明してみた。
すると、
「ん、そりゃ大変だったろう。私が宿まで案内します。こっちですよ。」
「ああ、ありがとうございます。」
今日は何か運がいい。親切な人に良く出会う。
数分も経たないうちに宿に着いた。
「ここがだいたい普通の宿かな。お金のほうは大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です。ご親切に、ありがとうございます。」
「いやいや、困ったときはお互い様ですよ。困ったことがあったら相談してください。
日の明るいうちは向
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ