決戦への準備
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く染め上げられた。
先手を取ったのはライダー。進行方向を塞ぐようにばら撒かれた弾丸の一発一発に明確な殺意。救いがあるとすれば、俺を狙うような気は今のところない。一方、アーチャーは弾丸の避け、凄まじい速さでライダーに詰め寄り、切りかかる。
斬撃を銃で受け流し、銃撃するライダー。その一撃に身体を翻して避け、ほぼ真下からの斬撃を繰り出すアーチャー。銃撃と斬撃の応酬が続く。
「おっと、慎二のリクエストは大砲だったね。砲撃用意!」
そう呟くと、アーチャーから距離を取り、彼女の号令と共に現れた四つの大砲がアーチャーに狙いを付けた。
「さあて、藻屑と消えな!」
四つの大砲が火を吹く。砲弾が炸裂した場所を中心に、煙がまき散らされる。あまりの衝撃に、余波で吹き飛ばされそうになるが、必死にその場に止まった。煙が晴れていく。ア、アーチャーの奴は……………
「バカな!?」
床に大穴が空いているだけでアーチャーの姿は見えない。どうやら、無事に回避できたらしい。
「投影開始」
いつの間にかライダーの背後に回っていたアーチャー。
「そこかい!」
ライダーはすぐさま振り返り、右の拳銃で弾丸を放とうとしたが、
「させるか」
投影したものを投擲。手にしているのは、第五次聖杯戦争のライダーの鎖付き短剣。投げることを重視したらしい。鎖で短剣を操り、振り返る寸前にグリップの底を狙い、ライダーの右手の拳銃を弾いた。
「貰った!」
短剣を手元に引き戻すと再びライダーめがけて、投擲。
「ハッ!舐めるんじゃないよ!!」
笑いながらそういうと、腰にさしていた剣を抜き、短剣を弾く。大航海時代によく使っていたカトラスとかいう剣だ。拳銃じゃなくて剣も使うようだな。
そこからは、二人の立ち位置が変わった。アーチャーは、ひたすら短剣を投げ、ライダーがカトラスでそれを弾くといった攻防が続き
『-戦闘を強制終了します-』
セラフからの警告と共に両者が離れる。どうやら、二度目ということで前回よりもセラフが感知されるのが早くなったみたいだ。
「な……何やってんだよライダー!!」
「……そう騒ぐなよ慎二。船長ってのはいつでも冷静でなきゃいけないよ」
返すライダーの軽口にも、覇気はない。本人が思っていた以上にアーチャーとの戦いが苦戦を強いられたのだろう。
「チッ!だけど、この程度で調子に乗るなよ。僕の力はこんなもんじゃないからな!!」
威勢のいいセリフをはいて慎二は、リターンクリスタルを使いその場から消えた。
「どうやら、完全に怒らせてしまったらしいな。さて、探索を続けるぞ」
「大丈夫なのか?」
「貴様に心配されるなくとも大丈夫だ。行くぞ」
アー
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