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インフィニット・ストラトスの世界にうまれて
転生男子と学園祭 その一
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は男子生徒は二人だけ。
正直、男子生徒――というか、俺の扱いに困っているといった感じかもな。

俺がキッチンを手伝っている間、一夏に声をかけた人間いた。
誰かと言えば、IS装備開発企業『みつるぎ』の渉外担当、巻紙礼子さんである。
ライトブラウンの髪は長く、腰の辺りまであり、白いブラウスの上にはダークグレーのスーツを着込んでいた。
一見すれば綺麗なお姉さんなんだが、実はこの人、悪の組織の一人らしい。
その名も、秘密結社『亡国機業』。
その構成員の一人でオータム様と言うらしい。
自分に『様』をつけてしまうあたりちょっと痛い人にも思える。
しかも、自分で自分の正体をバラした挙句、言葉使いが粗暴になるというどこに出しても恥ずかしくないほどの悪人っぷりだ。
この人がここに現れたということは、やはり襲撃イベントはあるんだろうな。
そのオータム様から一夏は追加装備を勧められていたが、一夏は何とか逃げ出すと慌てて教室から飛び出し、しばらく教室には戻ってこなかった。
嫌だったのは間違いないだろうが、他にも用事があったんだろう。
生徒に一枚配られた学園祭への招待券。
それを一夏が中学時代の友人である五反田弾に送っているはずだ。
その五反田弾がこの学園を訪れ、一夏と旧交を暖めているのかもしれない。
戻ってきた一夏は休憩時間になるといつも回りにいる女子五人と学園祭デートを楽しんでいた。
一番目、シャルロット。
二番目、ラウラ。
三番目、セシリア。
四番目、鈴。
五番目、箒の順番である。
この順番はじゃん拳で決めていたようだ。
一夏の休憩時間は足りるのかと心配になるほどの過密スケジュールだな。
どのくらい休憩時間があるのか知らないが、歩いている間にデートの時間が終了して次の人の番なんてことになるんじゃないかと心配になる。

ご奉仕喫茶は大盛況。
忙しさもあって時間はあっという間に過ぎ去り、俺の手伝いは終了した。
帰ろうとしていた時に一夏が俺のほうにやってくる。
訊けば、わざわざ俺にお礼をしに来たらしい。
お礼なんていいのにと思う。
俺だって数日前まで一年一組だったんだからな。
さて、そろそろお暇しようかと考えていると、とある人物が現れた。
とある人物――それは、ご奉仕喫茶のメイド衣装を着た生徒会長である。
いったいどこからその衣装を調達したんだ?
一夏につかつかと近づくと右手に持っていた扇子を鼻先に突きつける。

「生徒会の出し物、観客参加型演劇に協力しなさい!」

とそう言った。
だが、それだけに留まらず、俺に視線を向けた。

「もちろんキミにも協力しても
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