第十九話
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りします。自分は袁術軍がいいので」
「………そう、邪魔したわね。行くわよ春蘭、秋蘭」
「「はッ!!」」
三人が歩きだす。
「……………(ニコリ)」
すると、夏侯惇が振り返って俺に微笑んだ。
「……………」
……夏侯惇は完璧に俺だと気づかれてるな。(てか、さっきの言動は芝居か?)
「まさか、まだあの約束を覚えていたんだろうか……」
俺はそう呟きながら陣営に戻ろうとする。
「あ、王双さんッ!!」
「あん?」
今度は劉備、北郷、関羽、張飛、諸葛が現れた。
………何やねん今度は……。
思わず関西弁が出たが気にするな。
「何ですか?」
「王双、何でその鎧を袁術軍が使用しているんだ?」
北郷が俺に聞いてきた。
鎧? あぁ戦国時代の鎧を使用しているからか。
「よく分からんが我々がこの鎧を使用したらあかんというのか?」
「い、いやそうじゃないんだ。ただ気になったから………」
「なら別に構わないでしょう」
「なッ!? 御主人様に対して何という聞き方だッ!!」
関羽が怒る。
「ただ普通に返答しただけでしょう関羽殿。それとも何か粗相でもしましたか?」
「はわわ。今のは王双さんが正しいですよ愛紗さん。それに御主人様、挨拶も無しに用件を告げるのは………」
「う、済まない王双……」
「……………」
北郷は謝るけど、関羽は何か納得いかない表情をしていた。
……北郷の行いは全部いいと思っているの か?
まさかな………。
「王双、いきなりこんな形で申し訳ない。急に尋ねてきたのは鎧の事なんだ」
北郷が真剣な表情する。
「さっきも聞かれましたな。それで我が軍の鎧がどうかしたんですか?」
「その、袁術軍の鎧は俺がいた世界から約五百年前に使用されていた鎧なんだ」
「へぇ……それで?」
「それでって……」
「そう言われてもこちらが困りますよ。たまたまでしょう」
「たまたま………」
北郷はそれっきり何かブツブツと呟いてい る。
「それと劉備さん」
「は、はい」
「貴女が目指すのは何ですか?」
俺はあえてこの質問をした。
「私は……この世の中の皆が、笑って、幸せになれる世界を作りたいと思っています」
………はぁ。
「劉備さん、正直言って無理でしょうな。むしろ、妄想に近い」
「なッ!? 貴様ァッ!!」
関羽が激昂して、俺に武器を構える。
「あ、愛紗落ち着けッ!!」
北郷が関羽を抑える。
「劉備さんよ。それを無意味だと分かるか?」
「無意味ではありませんッ!! 私達は
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