暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
彼女の問い
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何故、あなたは仲間の記憶を戻すのですか?」
イヴはこれを教えるためにこの世界に俺を呼んだのか。イヴの言いたいことは分かった。
だけど……
「せっかくの忠告悪いけど、俺は続ける」
「一つ目の答えは分かりました。二つ目の答えを」
「俺は……みんなにお礼を言いたいんだ」
「お礼?そんな自己中心的な理由でですか?」
ゆりから転生プログラムの話を聞いて決めていたことだ。
「自己中心的でも構わない!俺はみんなに感謝してるんだ。この世界で右も左もわからない俺にあいつらは、優しく前からの友だったかのように接してくれた。だから、お礼を言いたい!」
「記憶を戻したら恨まれる可能性もありますよ」
「その時は、土下座でもなんでもするよ」
微笑みながらそう答え、俺の答えを聞いたイヴは
「ふふっ、とてもおもしろい答えですね。でも、不正解です」
ええ!!ちょっとカッコつけたのがバカみたいじゃん。ヤバイ恥ずかしくなってきた。
「たしかにちょっとカッコつけてましたね」
読めてるんだろ?怒らないから言いなよ、なぁ。
「この世にもあの世にも正解などありません」
やっぱりスルーなんだね。教えてくれ!いやください!
「これから良いことを言おうとしたのに邪魔しないでくれませんか?」
ほら、喋ってもいないのに邪魔するなって怒られた。
「結弦さんのせいで台無しです」
「教えてくれないからさ」
「ちゃんと私はその答えになることを前に言いました」
ウソだ〜
「本当です!」
自信がすごい子なんだな。
「それより、俺はいつ帰れるの?」
「そろっとです」
イヴがそう言った瞬間、体が無数の蛍みたいな光の塊が覆い始めた。
「お別れですね」
「そうみたいだな」
最初は足を覆っていたが今は太ももまで覆われてきた。
イヴは少し躊躇ったが、すぐに口を開いた。
「最後の問いです……私もあなたたちの仲間に入れますか?」
イヴの最後の問いは最も簡単な問いだった。
俺はその答えをできる限り優しく言う。
「きっと、入れるよ」
俺の答えを聞いたイヴは
「そうですか。とても嬉しいです!」
女神のような笑みを浮かべていた。
光の塊はもう顔を覆い始めた。
最後に彼女を一目見ようと彼女を見たら何かを言っていた。
耳が覆われ聞こえないが、頭に直接入ってくるかのように、何て言ってるか分かった。
ま た 会 い ま し ょ う
(ああ、いつか必ず)
そして、俺の意識は消えた。
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