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Angel Beats! the after story
彼女の問い
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目を開けると、夜空に浮かぶ星々が目に入った。

体を起こすと見慣れた風景が広がっていた。

広いグラウンド、後ろにはとてつもなく大きな学校が建っていた。

東西南北どこを見ても見覚えのあるものばかり、どうして俺は死後の世界にいるんだ?

「たしか俺は…不審者に刺されて」
記憶ははっきりしている。だが、俺がここにくる理由がない。理不尽な人生ではなかった……

「まぁ、あそこにいくしかないよな」
今はもう、ただの校長室となってると思うが行ってみる価値があると思う。思い立ったが吉日ということで、元作戦本部に向かおうと歩き出そうとしたら……

「お待ちください」
初めて聞く声だった。声の主の方を見るとそこには水色の髪を腰までおろしていて、顔のパーツの一つ一つが彫刻品のように整えられた美少女が立っていた。

「君は?」
名を知らない彼女は上品にお辞儀をした後

「初めまして音無 結弦様。私の名前はイヴ。この世界のNPCであり転生プログラムでもある存在です」
意味がわからなかった。
「ど、どういうことだ?NPCであり転生プログラムってわけがわからない」

「ご説明させていただきます。音無 結弦様、あなた様は『ANGEL PLAYER』開発者によって定義されたNPCをご存知ですね?」
「ゆりが第2コンピューター室で会ったっていうNPCのことか?」

ゆりはそこでの詳しい出来事は断固拒否って感じでしゃべらなかったな。
「その通りでございます。その転生プログラム版だと思っていただければ幸いです」

イヴは俺がその質問をすると知っていたかのように簡単に説明してくれた。
「そのことはわかったが、なんで俺はここにこれたんだ?」

俺の第2の人生は自分でも理不尽な人生ではなかったと自負できるほどのリア充ぶりだったはず。
「その質問はごもっともです。音無 結弦様の第2の人生はご自身でも理不尽な人生ではなかったと自負できるほどのリア充ぶりでしたね」

えっ?心とか読めるの?じゃあ、イヴのことをかわいいと思ったこともか!?

「この容姿は、今はもうNPCになっている開発者様が作ってくれました。あっ!私の胸や腰周り、お尻といった細かい部分は音無 結弦様の好みにしましたがお気に召しましたか?」

やっぱり読めてるよね心を。俺の好み通りって……

「音無 結弦様は胸が小さいのが好みなんですね。何をするにも邪魔にならない、肩もこらない、さすがはお医者様の卵、音無 結弦様、とても為になります」

純粋って残酷だよな……

死後の世界で美少女に俺の好みを把握された挙句、俺の好みをものすごく間違った方向に解釈をされたら……もう俺……お婿にいけないかもしれない……ごめんかなで…

「では、遅くなりましたが音無
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