暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0573話
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 そんな風に考え、レモンのヴァイスセイヴァーがその手にネオ・グランゾンの胸部パーツを確保して持ってきたのを見ながら、共にシロガネへと向かうのだった。

「マリュー、聞こえているな?」
『ええ。あの天変地異みたいな戦いもようやく終わったのね。……アクセルが無事で良かったわ』
「ああ。ただ、機体のダメージが結構大きくてな。戦闘前のロアの話によると、この空間はそのうち元に戻るらしい。そうなったら、奥の院に墜落する可能性もある。その前に格納庫に戻っておきたいんだが……何しろ両足が無くなっててな。格納庫の方で受け入れの準備を頼む」
『大丈夫よ。そっちの方はもう既に準備を進めているから。……それにしても、アクセルが持ってるのはネオ・グランゾンの部品でしょう? レモンのヴァイスセイヴァーが持っているのも。良く回収出来たわね』

 そう告げながらも、やはりマリューも技術者としての好奇心は働いているのだろう。どこか機嫌が良さそうにも見える。

「まぁ、せめてこれくらいの報酬はないとな。何しろ、あのネオ・グランゾンとニーズヘッグ1機だけで戦う羽目になってしまったんだし」

 全く、これは俺の計算違い以外の何ものでも無かった。理想としては、シュウがヴォルクルスの支配をはね除けてネオ・グランゾンとの戦闘にはならない事。次点でもヒリュウ改やハガネ、そしてシャドウミラーの全戦力で戦うのを予想していたんだが……まさか、シャドウミラーだけで戦う事になるとはな。

『でも、その機体の部品を手に入れられたのだから収支的にはまずまずといったところじゃない?』
「だといいんだがな。っと、格納庫が見えてきた。取りあえず機体を固定したらブリッジの方に顔を出す。これからの予定については、その時に話そう」
『ええ、分かったわ。女をあまり待たせるのは駄目よ?』

 優しく笑みを浮かべつつ、通信が途切れる。
 そして俺はその笑みを脳裏に浮かべ、シロガネの格納庫へとバリオン創出ヘイロウを抱えたままのニーズヘッグを帰還させる。何しろ、バリオン創出ヘイロウはニーズヘッグの2倍以上はある大きさのネオ・グランゾンの中でもかなり大きな部品だ。当然、ニーズヘッグで持つにはかなり厳しいものがあるので、格納庫への着地には細心の注意が必要だった。

「格納庫にいる奴、ニーズヘッグは足首が無いから着地が厳しい。特にメンテナンスベッド付近にいる者達は退避しろ」

 外部スピーカーで忠告し、メンテナンスベッドの近くにいた量産型Wが距離を取ったのを確認してからツイン・ドライブでフワフワと空中を移動し、格納庫の一角に持っていたバリオン創出ヘイロウを置いてから、機体をメンテナンスベッドへと固定する。

「ふぅ、取りあえず問題無しと」

 呟きながら地上へと降りると、一瞬だけ目眩に襲われ
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