スーパーロボット大戦OG外伝
0573話
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「え?」
小首を傾げるレモンに、縮退砲を回避した時の出来事を説明する。
「……そう。それなら不幸中の幸いだったわね」
安堵の息を吐きつつも、周囲へと視線を向けるレモン。そしてその視線の先にネオ・グランゾンによって握りつぶされたニーズヘッグの左腕の残骸が漂っているのを見ると、すかさず回収する。
「レモン? 何でわざわざ回収を?」
「あのねぇ……アクセルは忘れているかもしれないけど、T-LINKフレームはシャドウミラーが独自開発した技術なのよ。他の組織に少しでも情報が流出するのは避けたいわ。特に、ホワイトスターにあった資料やデータのおかげで、私達が持っている念動力関係の技術は独自発展している分、地球にある物よりも数世代は先の物なのよ。それに、PS装甲の技術とか、あるいはT-LINKシステムの機能を持つチップを金属粒子レベルで鋳込むなんてのは、恐らく想像もしてないでしょうね。少なくても私はアクセルに言われるまでは思いつかなかったし」
なるほど。そう考えると、確かにレモンの言う通りなのだろう。
そもそも、俺達シャドウミラーの優位性というのは転移装置や俺の持つ数々の特殊能力もそうだが、最も大きい特徴はその高い技術力だ。その技術力を他に流出させないってのは確かに考えておかないといけない事だろう。
「それに、この激戦を繰り広げたパーツよ? データ取りという意味でも、確保しておきたいのよ。それに装甲が赤く輝いたり、妙な粒子を放出したり……調べるべき対象は幾らあっても足りないわよ。……それで、足首から先の部分は?」
「そっちはネオ・グランゾンの縮退砲で、それこそ文字通りに消滅してしまっているよ」
「……そう。重力関係に対する耐性とかを調べるのにいい機会だったんだけど」
「あぁ、そう言えば。その光輪……バリオン創出ヘイロウとかいう部品と、あそこに漂っているネオ・グランゾンの胸部パーツ。これは俺達が貰っていってもいいらしい。シュウ本人から許可を得ている。ネオ・グランゾンをネオ・グランゾンたらしめている技術だとか言ってたな」
そう呟いた瞬間、レモンの視線が鋭く俺へと向けられる。
「そう、それなら確実に確保しないといけないわね。幸い、ヒリュウ改やハガネはまだ動ける状態じゃないみたいだし、今のうちにきちんと確保しておきましょう。ほら、アクセル。シロガネに向かうわよ。ちょっとこれ持ってちょうだい。落とさないようにね」
俺へとそう告げ、近くにあったバリオン創出ヘイロウをニーズヘッグへと渡してくるレモン。俺がそのまま受け取ったのを確認すると、ヴァイスセイヴァーはネオ・グランゾンの胸部パーツを確保する。
そう言えば、今の話を聞いて思ったんだが……ヒリュウ改やハガネの方はいつになったら動けるようになるんだろうな?
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