双子の上か下を決めるのは難しい
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相殺する。その余波は空間を震わせ大きな衝撃を生んだがそんなものは二人にとって無いに等しいものだ。しかし、それによってできた煙によって視界は奪われ互いが見えない状態になった。
「キャハ、攻撃の後に隙がありすぎだよォォォ」
『グハッぁ』
少女はその隙に手を合わせ、その手に恐怖の具現化したドス黒いオーラを纏わせドラゴンの顎の下の見えない場所から両手を合わせて形のまま攻撃していた。
「甘いよ、相殺したからって終わりじゃァないんだよねェ」
『ぐぅぅ、小さいからそちらは小回りが効くな』
「貴女は大きくて攻撃が何処にでも入るね」
『ふん、大きい者には大きい者の闘い方がある』
「生まれて二日の奴がなにほざいてんだろォねぇ」
『「フハハ(キャハハ)」』
笑いながらドラゴンは巨大な右腕を常人では見えない速度で振るった。
しかし、それは少女の腕のように伸びたマフラー四本によって逸らされ、そのまま無防備になったドラゴンに
「また隙だらけ『ヴァジュラ』」
ヴァジュラを口から出しレーザーを出さずにそのまま回転しながらドラゴンの右肩を抉り取った。
『ぐぅ、ならば』「グオォォォォォォォォォォォォォ」
「がぁ」
ドラゴンは雄叫びを挙げた。しかし、それはただの雄叫びではなく衝撃波となって少女を襲った。
ドラゴンは始めて攻撃が決まった事に喜んだように話しかけた。
『どうだ』
「いきなりビックリしたじゃん。それにしても、これが痛みかぁ。ふふ、怖いなぁ」
『ビックリしてもらわなきゃ困ったぞ』
「うん、とってもビックリした。私、かなり震えてきた……………ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
少女は悲鳴を上げながらドラゴンの頭の上まで飛んだ。その行為に呆気にとられドラゴンはとっさに動けなかった。ドラゴンの頭の上でマフラーの腕の内二本でドス黒い恐怖のオーラをドラゴンの頭を呑み込む位集めドラゴンに叩きつけた。
「ヒィィィィィィィィィィィィィ」
『グガァァァ』
ドラゴンはねじ伏せられそうになるところを耐えそのまま少女の方を向き大きな雄叫びと共に極大ブレスを放った。
「グオォォォォォォォォォォ!」
「怖いなぁ…」
少女はそのまま極大ブレスに呑み込まれた。
少女を呑み込んだ極大ブレスはそのまま飛んで行き少女の周りは煙に満ち何も見えない状況だった。
『フハハ、やったか?』
ドラゴンは勝ったと思い、こんな場面で絶対に言ってはいけない言葉を言ってしまった。
「それはフラグって言うんだよォ!」
煙が晴れるとそこには座禅を組む形で手を合わせて握り、背中で円を描くようにマフラーを展開した少女が現れた。
その円の内では膨大なドス黒くも何
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