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東方小噺
出張万事屋、兎が導く魔女の家
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ルラックを美鈴と」
「よし、帰れ」




「実は家のお寺に来ている方の親族のことで相談が。その方のお姉さんが心を病んでしまって家から出ないのです。ご家族の方も心配されてて……私共にもいくらか責任があるのです」
「まともな相談が……ええと、その原因は知ってるの? 聞いてもいい?」
「余り詳しいことを言うわけには……ぼかして言いますが、人目があるところで少しばかり恥をかいてしまったのです」
「トラウマね。踏ん切りを付けるタイプじゃないから少しずつ風化させ傷を小さくするべき。本人の強さにもよるけど信頼できる相手と話して少しずつ行きなさい」
「その方は責任のある行為を長く続けてこられた方です。人の汚いところを見ても耐え続けてきました。私も機会を見て伺っているので少しでも早く外に出てくれよう願っています」
(はー凄いまともな人だこの人)
「早く地底から出てきて欲しいです……」
「ちょっと待て」





「珍味取れましたてゐさん。ありがとうございました」
「お礼の料理宜しくね」
「はい。生け捕りにいた色違いシ○ガミを今日にでも」
「ダイダラになる前にすぐ返してきなさい」






「最近、会合で友人の儂への態度が酷くてのう。どうしたらよいかの」
「何されたのよ」
「人気が出たからと良い気になるな。本に出たからって偉いのか、とかのう。こないだ糾弾されてしまったわい」
「僻みよ僻み。嫌われたわね。気にしなくていいんじゃない。嫌なら抜ければ?」
「それがどうも、一番の理由は儂が言った会長の陰口がバラされたらしいんじゃよ」
「自業自得でしょ。土下座でもすれば」
「個人としては儂は好きじゃがああはなりたくない、と言っただけなんじゃがのう。喪女は嫌じゃ」
「だから謝りなさいよ」






「人を不幸にするからってボッチの子がいるんだけどあんたの能力でなんとかできない?」
「不幸? あー、もしかして厄神のこと?」
「そうよその子。私の友達……ふへへ。そう、友達なんだけど、周りを不幸にするからって尻込みしてるのよ。毎回緋想の剣を持ってこれるわけじゃないし」
「自分から不幸になりたい何てマゾくらいよ。私の能力でも多分無理。厄神の能力は自身には及ばない。それを私ので『打ち消す』事は不可能なのよ。その状態から幸せに、っていうことは誰かを近寄らせること。けど力は消えないからそれは彼女の不幸になる」
「何よ使えないわね」
「勝手に期待しといてうるさい。まあ、そらならあなたが横にいてあげれば? 友達なんでしょ。不特定多数の誰かより、知った上で隣にいてくれる一人の方が嬉しいもんよ」






「幸せをくれるらしいわね」
「まあ、一応それが私の能力だからね」
「私にとって何が一番
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