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東方小噺
出張万事屋、兎が導く魔女の家
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モソウナンデスカ」

 ここまで思いやれるのはいい事だが少し臆病すぎる気もする。相談を受けた身としてそのへんは言っておいたほうがいいだろう。

「うんうん平気平気。私ならめんごめんごで終わらせるって。もう少しあなたは度胸持ったほうがいいわよ」

 そう言うと一転、相手が軽い声になる。

「マジで。てゐ、朝はめんごめんご許してちょ」
「テメェ鈴仙ちょっと待てやコラァ!!」

 とっ捕まえるべく扉を開けるが鈴仙は速攻で逃げいていた。ファック。
 
「私の言質取るために芝居してたわね。誰が許すか。人参違う口で食わせてやる」

 数秒前の言葉を直ぐさまてゐは反故にする。声は恐らくだが能力で変えていたのだろう。帰ったら皮剥からのうさぎ鍋である。慈悲はない。或いは風呂画像の里にバラ撒きである。『発情期です』というプラカードかけて竹林に拘束放置もありだ。


 それ以後はポツリポツリとまともな相談が何件か来てその日のてゐ相談所はは終わりとなった。
 次の日は噂が回ったか前日よりも多くの相談客がてゐの元を訪れていた。


「この間裁縫の授業で人形を作ったんだ。だがそういったことは苦手で私は針を指に何度も突き刺してしまってな。人形の出来も教え子たちの方がずっと上手くて笑われてしまった……」 
「魔法の森に人形師がいたはずだから彼女に教わるといいと思うわよ」
「当人に教えてもらいながらの授業だったんだ。これからもアリスで良いって子供たちが……皆が……アリスも満更じゃ……うううううう」
「涙の数だけ強くなれるわよ」
「グスン。涙と血を吸いすぎて私の人形が呪術道具クラスだってそう言えばアリスが」
「間違えたうさーあなたには博麗の巫女を紹介するうさー」





「前に永琳先生に見てもらった事がある元患者です」
「それはどうも。今後も御贔屓に、と言えないのが医者の辛いところだわ」
「いえ、実は何度か通ってまして。てゐさんも顔を見て頂ければ思い出していただけるかと。実は今日はそのことに関してなんです」
「はいはい。なんでしょう」
「実は永琳先生に見ていただいて以来熱い思いが。主にムスコが。あの胸や脚線美を見るのが目的になってしまって……通いすぎて頗る健康体なのですが私はどうすればいいのでしょうか」
「あー平気だと思うよ。今度は頭を見てもらいましょうかー」





「……」
「何か喋ってよ。誰だか知らないけど何の用なの」
「……紅魔館の地下にいる魔女よ」
「聞いたことあるかも。図書館だっけ。付き添いも連れて何の用なのよだから」
「私の図書館の本は、外で忘れられた本が紛れ込むの。ゴホン……幻想郷の結界に似た原理で」
「ふむふむ」
「だから、ケフッケフ……欲しいレア本が来るようにって、リア
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