出張万事屋、兎が導く魔女の家
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うのは勇気がいることだ。こういった行為を通し霧雨魔理沙という人が里の人により一層理解され身近な存在となれば気軽に頼み事をする事もできるだろう。
精神的な近さが得られたなら後は物理的なお手軽さ。魔法の森というのは里の人が入るには少しばかり勇気がいるがまあ其の辺は頑張れば(?)何とかなる。
少なくとも妖怪がよくいる博麗神社よりはマシなはずだ。
このままでは暇だ、さてどうしよう。そんなことを考えながらてゐは貧乏ゆすりをしていると扉が開く音が聞こえた。誰かが入ってきててゐの前に来る。
お悩み相談の空間は簡易的に区切られた個室が使われている。一応簡単な防音対策も施されている。てゐと相談者の間は簡易的に区切られている。 分かりやすく言えば教会の告解室。それをマイルドにした感じ。とりあえずそんな感じのアレな空間だった。話しやすいよう椅子も置いてある。
「はいどうぞ。幸せを運ぶうさぎがあなたの悩みを聞くうさー」
取り敢えずお客第一号である。露骨に語尾も点けて話の起点を作る。
「はい実は……というか今更ですがこれって見えてるんですか?」
「マジックミラーでこっちからは見えないけどそっちからは見えるうさー。一応のプライバシーうさ。まあ別に要らないなら横にずらせるからずらしてもいいけど」
いたずら道具の王道マジックミラー。鈴仙のお風呂映像ゲットだぜ!! な御用達アイテムである。
相談者のプライバシーは一応考えてあるのだ。まあ要らない人はズラしてもらえればいい。それに一応教会の告解室みたく窓もある。下半分がマジックミラー上半分が窓。塞がってはいるがパカッと開けてもらえば両者の顔が見える。直に会いたければ横のドアを開ければ行き来ができる。
まあぶっちゃけてゐからしたら大きなウサ耳で声の判別が出来るからあれであるが。ウサギなめんな。
そんなことを思っていると窓が空いてひょっこり顔が出てくる。
「あ、ほんとだ見えない」
そしてまたひょっこり帰っていく。
「……意味ないうさー。で妖精が何の用なの」
「何故私の正体が!!?」
「妖精ってほんとに馬鹿なんだ」
うちの兎の方が賢いまであるレベルだった。
「実はですね、紅魔館で働いてるんですよ私」
「あの湖のほとりの。悪魔の館って言われてる」
「ですです。ご飯もらえるし友達もやってるからいいかなーってフラフラと風の向くまま行ったんですよ。それが酷いんです。ブラックですブラック」
「それはまたどんな風に」
「ちょっと十回くらいお昼寝しただけでナイフが飛んできます。言いつけられた仕事を三回連続で忘れるとご飯なしです。遊んでてガラス割ったらぴちゅられました」
「自業自得という言葉を送るうさー」
仕事なめてんのかという内容である。寧
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