第百五十六話 加賀平定その十四
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はですか」
「誰もですか」
「寺の近くの町にもじゃ」
そこにもだというのだ。
「決してじゃ」
「兵を入れませぬか」
「何があろうとも」
「若し入る者がいれば死罪じゃ」
そうするというのだ。
「よいな、寺にも町にもじゃ」
「決してですか」
「そのことは」
「わしの命があるまで布陣している場所から動くでない」
陣からもだ、出るなというのだ。
「よいな、待っておれ」
「では殿」
明智がここで信長に問う。
「使者は誰にしますか」
「あちらから来るであろう」
延暦寺の方からというのだ。
「それは既に爺に伝えてある」
「平手殿にですか」
「うむ、だからじゃ」
向こうから来るというのだ、延暦寺の方から。
「その者達と話をする」
「左様ですか、それでは」
明智も頷く、こうしてだった。
信長は近江に戻ってからのことも決めた、そしてそのうえでまずは金ヶ崎に入り平手と合流してだった。近江に戻るのだった。
第百五十六話 完
2013・10・15
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