第三話 怪人と炎その六
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たいわね」
実際にそうだというのだ。
「本当にね」
「そうか、不便で海がないからか」
「故郷が恋しいとかいうけれどね」
そのことはだ、裕香にとってはどうかというと。
「私にとってはあまりなの」
「そうなんだな」
「だって、不便過ぎるから」
それが大きかった、裕香にとっては。
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