第三話 怪人と炎その五
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「参謀もしてくれて」
「何かやることが多いね」
「肉体労働はあたしが全部やるからさ」
闘うことはというのだ。
「何か知らないけれど炎も出せるしな」
「それでだね」
「ああ、じゃあな」
それではとだ、薊も言う。
「先輩さえよかったらな」
「うん、僕も断るつもりはないよ」
「私も」
裕香は今度は薊と智和に対して言った。
「闘うこととか考えを出すことは出来ないけれど」
「それでもだね」
「何か出来ることがあれば」
その時はだというのだ。
「二人の力になりたいから」
「そうか、じゃあな」
「君もね」
「うん、私達三人でね」
怪人に対しようというのだ、そう話してだった。
そのうえでだ、三人で怪人がまた出て来ても対することになった。しかし薊はここでこうしたことを言ったのだった。
「とりあえずさ」
「とりあえず?」
「とりあえずっていうと?」
「昼飯だからさ」
それでだというのだ、今言うことは。
「食おうか」
「あっ、そうよね。何かお話してたらね」
裕香もここで気付いて話す。
「食べること忘れてたわね」
「だろ?だからな」
「お話が一段落したから」
「食おうな」
「そうね、うちの寮の御飯美味しいし」
裕香は自分の弁当箱の中のその御飯やおかずを見ながら薊の言葉に笑顔で応えた。そのうえでだった。
食べはじめる、そして。
智和も食べはじめる、その中で彼は二人に幾つかのパンを出してきた。見ればジャムパンやメロンパン、チョココルネと何種類もある。
そのパンを出し手だ、こう二人に言うのだった。
「これが話していたね」
「ああ、パンか」
「それですね」
「学校の売店のものだよ」
そこで売っているものだというのだ。
「八条パンのね」
「ここのパン美味いんだよな」
「そうなのよね」
二人もそのパンを見つつ応える。
「あたし子供の頃から食ってるよ」
「私も」
二人共だ、このメーカーのパンには親しんでいるというのだ。
「美味いんだよな」
「種類も多くてね」
「昔から色々出ててな」
「おやつにもなってね」
「八条グループは食品にも力を入れているからね」
「だよな、パンだけじゃなくてな」
「冷凍食品もインスタントラーメンも作っていてね」
そうしたものにも力を入れているのだ、そしてかなりの売上を誇っていてこちらでも世界的な企業となっているのだ。
それでもだ、裕香はここでこんなことも言った。
「けれどね、実家は凄い田舎でね」
「まさか八条パンもかよ」
「あるにはあったわ」
こう薊に答える、もう弁当を食べてそのパンを食べながらのやり取りだ。
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