暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep20ウソつきな仮面〜Mask of lie〜
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「ここにあの砲撃が!?」
なのははキャロからの通信を受け、その表情を焦りに染めた。シャルロッテが「何かあったの?」と小首を傾げそう尋ね、なのはは彼女の手を取って真剣な面持ちでこう告げた、「一緒に来て、お願い」と。
「どこへかは知らないけど、こっちも情報が欲しいし・・・いいわ、付いてく」
シャルロッテはなのはの手をキュッと優しく握り返す。なのははそれが嬉しく思う。しかし悲しくもあった。自分たちのことを憶えていないシャルロッテ。再び手を取り合えたのに、そのことが邪魔して複雑な思いになった。
「それなら付いて来てくれますか」
「ええ、エスコートよろしく」
なのはは久しぶりにシャルロッテと同じ空を飛べたことに、シャルロッテに気付かれないように静かに涙を流した。
・―・―・―・―・―・
シグナムは祝福なるリインフォースに視線を移し、聞いた。
「先程の“この地から離れてくれ”というのは、ここに砲撃が来るから、ということでいいのか?」
リインフォースはただ黙って、小さく頷くことでそれが真実だと教えた。ヴィータは「くそっ」と舌打ちし、「行くぞシグナム!」とその場からすぐに離脱する。
「リインフォース・・・・お前は・・・」
「行ってくれ、烈火の将」
リインフォースはシグナムにそう告げ、シグナム達がここネベラ山から完全に離れるのを確認してから、音もなく転移、その姿を消した。
「レヴィ、急いでここから離れるよ!」
次元跳躍砲撃がここに来るという連絡を受けたフェイトが、意味も解からず首を傾げていたレヴィを急かす。
「え? ・・・砲撃が来るというだけで、どうしてそんなに慌てて・・・?」
レヴィは、フェイトの焦りの原因を知らないから尋ねた。フェイトは全力で飛行しつつレヴィに振り向くことなく、焦っている原因である砲撃について説明する。
「次元跳躍砲撃。しかも魔力結合分断っていう効果があるんだ! 直撃でXV級艦の駆動炉を再起不能にする! 私たち魔導師が受けたらリンカーコアなんて・・・!」
レヴィの顔色が青褪める。フェイトの言う通り艦を落とすほどの砲撃を受ければ、ただでは済まないことくらい理解できるからだ。レヴィは「急ごう!」と飛行速度をさらに上げた。
・―・―・―・―・―・
「くそッ! ノーチェブエナぁぁぁぁぁぁッ!」
シャルロッテとリインフォースの一撃で、カルド・デレチョのゼルファーダ武装は解けていた。彼は怒号を上げ地面を殴りつけた。
「何をしている・・・。早くこの場から離れるぞ・・・」
カルド・イスキエルドに支えられたカルドが告げる。デレチョは「何故そう冷静でいられるのかッ!?」と八つ当たりのように叫んだ。それに対しイスキエルドは「今はここから
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