暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep20ウソつきな仮面〜Mask of lie〜
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とにもショックを受けていた。シャルロッテがそうならルシリオンもそうなのではないか、と。3千年でどれだけ人は変わるだろう、とフェイトは考えるが答えは出ない。そこまで考えたところで「あれ? ちょっと待って」と1人ゴチた。
(あれ? 何で? おかしい。今のシャルはやっぱりおかしい。もしルシルも3千年以上の時間を過ごしたなら、記憶書き換えとか関係なく元からシャル同様に忘れているはず。でもルシルはヴィヴィオのこともレヴィのことも憶えていた。だったらシャルだって憶えているはずだ。だってあんなに強く約束したんだから、“絶対に忘れない”って)
急に立ち上がったフェイトに対しシグナムが「どうした?」と尋ねた。フェイトはオフィスの出入り口に向かいながら「少し確かめたいことがあるんだ」と答えて、“ヴォルフラム”の停泊するドックへと歩を進めた。
「フェイトさん、どうしたんだ?」
アギトが神妙な表情でフェイトが出て行ったことに首を傾げた。シグナムはそれに「さあな。もしかすると、私と同じ見解に至ったのやもしれん」とお茶を啜りながら答えた。すると隣のヴィータが「どういうことだよ?」と尋ねてきた。
「ふむ。お前のように頭に血が上っていたり、なのはやテスタロッサのように冷静ではいられなかったからこそ見落とす物がある、ということだ」
「なんだよそれ? もったいぶらずに教えろよ」
「あたしも知りてぇ。シグナム、どういうことなんだ?」
ヴィータとアギトに尋ねられたシグナムは「ふむ」と彼女たちに体を向け、自分が立てた推測を話し始めた。
・―・―・―・―・―・
ここ休憩スペースでも思考に耽る5人が居た。スバルは母・アマティスタ、クイントについて。ティアナは兄・アグワマリナ、ティーダについて。
“テスタメント”の管理局改革が終わるまで何もしないで傍観していろ、という言葉。そして、それでも向かってくるのなら戦うつもりで来い、という言葉。
言われた通りに待つのが正しのか。それとも戦ってでも止めるのが正しいのか。それが2人を悩ましていた。
「スバルさんとティアナさんもそうだけど、なのはさん達も辛いことばかり・・・」
そんな2人から少し離れた位置のソファに腰掛けるエリオとキャロとレヴィの3人も、神妙な面持ちでいた。
「わたし達は何か出来ないのかな・・・」
キャロが沈んだ表情で両拳を握りしめる。キャロもそうだが、エリオもまた過去の知人が“テスタメント”の中には居ない。だからこそ辛い思いを共有できないのだ。それが自分たちを無力と思わせることになっていた。
「お? エリオとキャロじゃん。こんちにぃ♪」
休憩スペースに入ってきたのはセレス・カローラ一佐。カルド・デレチョによって撃墜されてからは自宅療養していた。そのセレス
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