暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep20ウソつきな仮面〜Mask of lie〜
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している。・・・なるほど、ようやく解かった。何故あなた達が私のことを知っていたのか」

シャルロッテは謎が解けスッキリしたとでも言うように「うん〜〜〜」と背筋を伸ばした。そして「ふぅ」っと一息ついて、再び口を開く。

「これであなた達も解かったでしょ、あなた達のことを私が憶えていないのも無理ないわ。先代テルミナス撃破からここ3千年、“アポリュオン”との戦争が激化するわ、くだらない人殺しの契約が延々と来るわで大変だったから」

シャルロッテから語られた話の内容に唖然とするしかない六課メンバー。この世界では5年前の話だったのに対し、シャルロッテ達にしてみれば3千年以上前も過去ということに、ただただ唖然とするしかなかった。

「で、さっきの続き。よりにもよってテスタメントを名乗る愚か者の情報、教えてほしいんだけど?」

「・・・それは、捜査情報なので教えることは出来ません」

はやては少し考える素振りをし、かつての親友シャルロッテの言葉を断った。シャルロッテは「そう、でも」と前置きし・・・

「あなた達はかつての私と過ごしたのなら理解できるでしょ。今のあなた達ではアイツらには敵わない」

“特務六課”の“テスタメント”に対する戦力不足を指摘した。今回無事に戻れたのは、シャルロッテとレヴィ、2人の神秘を扱える者が居たからこそ。それが解っているからこそ、はやて達は口を閉じざるを得なかった。

「だから私がアイツらを殲滅する、あなた達の代わりにね。そのための情報が欲しいというわけよ。どう? あなた達は黙って観ていればいいだけ。決して悪くない話だと思うのだけど?」

「そんなのダメ! シャルちゃ――シャルロッテさんだけじゃ・・・! だって、今日だってカルド隊との戦いで危なかった時があったじゃない!!」

シャルロッテの提案に絶句する一同。なのはが立ち上がって、脚を組んだまま座るシャルロッテに詰め寄る。

「高町なのは。それは私がこの世界に訪れて、シャルロッテという存在を調整できないまま戦ったからよ。しばらく・・・そうね、24時間ほどこの世界で過ごせば調整は終わり、そしてアイツらを殲滅できるだけの力を手に入れることが出来るわ」

「っ! でも、それでも・・・!」

「なのは・・・。シャルロッテさん、その調整というのが終わるまで時間をくれませんか?」

フェイトが立ち上がり、なのはを見上げるシャルロッテにそう提案する。はやても「そやな」とフェイトに賛成し、「少し考える時間を・・・答えを出せる時間をくれませんか?」と、彼女も立ち上がって、シャルロッテにそう提案した。

「・・・ええ、構わないわ。別段、急いで片づける事柄でもないのだし。でも、それじゃあ私はそれまで、どう時間を潰すことにしようかしら・・・?」


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