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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep19再臨せし紅翼の剣騎士 〜Charlotte Freiheit〜
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てもらいたいの」
「ど、どういうことですか・・・?」
エリオの疑問に答えるのはクイントで、「もうすぐここに次元跳躍砲撃が落ちてくるの」と正直に教えた。スバル達の表情が青褪める。次元跳躍砲撃。エルジアで見た白銀の砲撃だと察したからだ。ルシリオンは「あと何分だ?」とティーダに聞き、彼は「2分切ってますね」と答えた。
「・・・というわけだ。交戦はここまでにし、早々にこの地から立ち去ることをお勧めする」
そう言ってルシリオンの姿が消えた。
「・・・ルシル君がそう言うんだから、早くここから離れて」
「お母さん!!」
「スバル。私たちは管理局の闇を完全に消し去る。今はそれまで傍観していなさい。もし、それでも向かってくるのなら、私と戦う覚悟をしてからにしなさいスバル」
クイントはスバルにそう告げ、その姿を消した。
「ティアナ・・・僕もそうだ。僕たちテスタメントの改革が終わるまで何をしないでいてくれ。でも向かってくるなら、僕はティアナを止めるためにこの引き金を撃つ」
「お兄ちゃん!!」
ティーダもティアナにそう告げてからその姿を消した。スバル達は2人の言葉に少し呆然としていたが、すぐさまはやてを始めとした六課メンバーに緊急通信を入れた。
・―・―・―・―・―・
“テスタメント”本部である“エヘモニアの天柱”への路を守護する最終防衛基地“オラシオン・ハルディン”。その中央にそびえ立つ銀の塔が静かに動きだす。
≪ディアマンテより砲撃命令。目標・第35管理世界オーレリア・第1基地≫
銀の塔の管制を一手に担うAIが砲撃照射準備に入る。
≪各管制システムへ通達。電力・魔力精製・供給開始≫
≪了解。精製・供給開始≫
銀の塔の周りに設置されている魔力供給・精製、電力供給を担う施設のAIから返答が入る。強力な次元跳躍砲撃を放つための準備が着々と始まる。“オムニシエンス”の魔力を供給しつつ基地内部でも魔力を生成していく。そしてソーラーエネルギーでさらに砲撃に必要なエネルギー量がクリアされていく。
≪照射エネルギー量・・・クリア。照射エネルギー値計算・・・クリア。照準座標調整・・・クリア。砲撃術式効果を物理破壊に設定開始・・・クリア。砲撃準備完了≫
銀の塔の最上階に位置する管制室の中央にポツンと造られているAIコアが、準備完了の報告を各管制システムとディアマンテへ入れる。
『砲撃カウントダウン30秒設定・・・開始』
≪カウントダウン30秒設定。カウント開始≫
ディアマンテからの指示にAIは答えると同時、銀の塔の先端、六角錘の天辺に白銀の閃光が発生する。
次第に直視できないほどの強烈且つ巨大な閃光となっていく。
≪・・・20・・・15・・・10、9、8
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