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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep19再臨せし紅翼の剣騎士 〜Charlotte Freiheit〜
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うとするが、その前にシャルロッテが振り向き口を開いた。
「あなた達、少しは腕があるようだけど相手が悪いわ。ここは私に任せて、あなた達はここから離脱しなさい。ハッキリ言って足手まといよ」
その声には親しさなんてものが何ひとつとして無かった。親友に対してあり得ないほどに感情の無い声。それを聞いたなのは達はしばらく思考が停止した。
「聞いているの? 邪魔だからどこかに行っていなさい、と言っているの」
シャルロッテが桜色の長刀“キルシュブリューテ”を、1ヵ所に集まるなのは達に突きつける。その姿に信じられないといった風に硬直するなのは達。シャルロッテは「はぁ」と溜息を吐いて、幹部たちへと視線を戻す。
「巻き込まれても文句は言わないでよね。離れないあなた達の自己責任よ」
そう言い放ち、シャルロッテはふとルシリオンへと視線を移した。そして「なるほど、そういうこと」と呆れの溜息を吐いた。
「誰かは知らねぇが、外野は大人しくしていてもらおうか・・・!」
グラナードが両腕を広げるとフォヴニスの両ハサミ、それだけでなく背部の甲冑が開き、翠色の淡い光が漏れていく。そして尻尾の毒針部分の先端にも翠色の光が集束していく。
「黒鎧の毒精フォヴニス。上層魔界の幻想一属・・・。相手に不足なし。来なさい!!」
――翠閃に穿たれる罪人――
両ハサミから背部から尻尾から翠色の光線が雨のように放たれる。シャルロッテは左手を前方に翳し、「甘いわよ」微笑を浮かべた。
――
我が心は拒絶する
(
ゼーリッシュ・ヴィーターシュタント
)
――
シャルロッテの前方に真紅の円形の盾が作りだされ、迫る光線群を防ぐ。が、範囲攻撃だった光線群はシャルロッテの背後に居るなのは達にも迫る。シャルロッテの表情が、“しまった”、という焦りに染まる。
「させない!!」
レヴィが上空からすみれ色の拡散砲撃を放ち、なのは達へと迫る光線群を撃ち落としていく。シャルロッテは安堵したように一息吐き、「よかった」と本当に小さく誰にも聞こえないように呟いた。
「まったく!」
シャルロッテはすぐさまフォヴニスへと疾走する。グラナードはフォヴニスへ迎撃させようとするが、シャルロッテの方が圧倒的に疾い。フォヴニスの身体の下へと潜り込んだシャルロッテは、“キルシュブリューテ”でフォヴニスを両断しようとする。しかしフォヴニスの腹部の甲冑が開き、そこから漏れる翠色の閃光が無数の針となってシャルロッテを襲撃する。
「くっ、やっぱり正式な召喚じゃない以上、全力は出せないか・・・!」
歯噛みし、歩法“閃駆”ですぐさまフォヴニスの下から脱出する。そこに迫るのはルシリオンだ。彼は蒼い魔力で構成された大鎌を振り上げながら、「何者だ?」と問うた。シャルロッテは「
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