第三十六話「元気万倍、レイパンマン!」
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れらが一斉に僕の元へと向かう。対してこちらは空中で身動きが取れない。
……ピンチと思った人はいらっしゃるかな?
「だとしたら僕に対する予習復習が足りてないね! 一年生から出直してきなさい!」
大きく拳を引く。ギュッとして――。
「ドーン!」
一気に打ち出す。巨大な拳圧はそれらの魔法を砕き、散らし、突き破り、蛇へと襲い掛かった。
「ギォォォォォォ……!」
「レイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイ!」
マシンガンの如く打ち出す拳の数々。
拳圧の嵐は蛇を呑み込み、その堅牢そうで実は脆い鱗を粉々に砕いた。
「レイパーンチ!」
特大を一つお見舞いする。
蛇の身体を優に覆う拳圧は爬虫類を地面に埋没させた。
全身から血を流し無残な姿をさらす蛇に僕は慈悲を下そう。だって僕は優しいからね!
虚空から取り出すのは一本の大剣。太陽と同等のエネルギーを圧縮したこれは、いわば剣の形をした太陽だ。
外界に影響を及ばないように封印処置済みの優れもの。そのままにしたら軽く地球を燃やすからね。
名づけて。
「太・陽・剣〜!」
えいっと上段から振り下ろすと剣の軌跡にあわせて極太、では表現できないほどの巨大な光の本流が蛇や大地を呑み込んだ。
久々に使ったけど、やっぱりこれってエクスカリバーや〜。
ちなみに対象以外は効果を発揮しないよう初心者にも優しい設定です。蛇だけを対象にしたため大地は無事。蛇は塵芥も残らず魂まで消滅しましたとさ。
「勝ったどー!」
テレビで見て、一回やってみたかったんだよねコレ!
剣を天に突き上げて一人勝ち鬨を上げると、剣から極太エクスカリバー(真名解放)が独りでに迸った。
空を突き破り宙の彼方へと消えていく光。
「……まあいっか」
どんまいどんまい。誰でも失敗はあるさ! だって人間DAMONO!
都合の悪いことは忘れるに限ります。
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