暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep18くろがねの戦鳥 〜AGUILAS〜
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「オレは管理局上層部への恨みとか、未練とかのために」

黒の短髪の二十代半ばの青年。グラナード。生前の名はメルセデス・シュトゥットガルト。死因は公には事故死。

「他の人もそうなんですか?」

「教えるのは自身のことだけだ。さぁこっちは話したぞ。ヴォルケンリッターはどこに居る?」

キャロの質問の即切り捨てるカルド。兜を被り直し、大剣を構えてスバル達へと歩み寄ろうとする。

「我らはここだ!!『スバル! 防火障壁!』」

――シュツルム・ファルケン――

縦穴上空から一筋の光が降ってきた。それはシグナムの愛剣“レヴァンティン”の弓形態シュツルム・フォルムでのみ放てる一撃だ。一直線にカルドの頭上を襲撃し、彼は(ファルケン)を払うように大剣を振るう。大剣と矢が衝突した瞬間、紅蓮と闇色の炎が爆ぜる。

「マッハキャリバー! ファイアプロテクション!」

スバルはシグナムの念話の通りに防火障壁・ファイアプロテクションでティアナとエリオとキャロを護る。爆炎と黒煙が縦穴内を覆い隠す。煙の中、ルシリオンは風を起こして縦穴内より全ての煙を地上へと出す。

「待たせたな、お前たち」

「コイツらには指1本と触れさせねぇ!」

視界がクリアになったそこには、アギトとユニゾンを果たしたシグナムと、リインフォースUと合流しユニゾンを果たしたヴィータが居た。そしてなのはとフェイト、対神秘の戦力として加わったレヴィも一緒に居た。
9対5。喜ぶべきだが、しかし現状それに意味は無い。幹部たちは1人で数人分の力と、なのは達には無い神秘を有しているのだから。

「ははは、来たなヴォルケンリッター!」

カルドの咆哮と同時に彼の甲冑から闇色の炎が噴き上がる。レヴィが「アイツが一番厄介・・・!」と歯がみし、

「ルーテシア、魔力(チカラ)を借りるよ」

“生定の宝玉”へと未だに流れ込むルーテシアの魔力をレヴィは解放。レヴィの身体が神秘を宿し“許されざる嫉妬レヴィヤタン化”する。それを本能的にまずいと直感したカルド隊は、今だけレヴィへと標的を変える。

――慈悲すら許さぬ業火――

カルド隊は一斉に大剣を槍のように突き出し、炎を螺旋状にして撃ち出した。レヴィはなのは達に「他をお願いします!!」と頼み、シグナムとヴィータを引き連れ交戦に入る。闇色の炎がレヴィの張った障壁に衝突。大爆発を起こす。

「キツイ! けど・・・!」

闇色の炎は障壁にヒビを入れ、徐々にヒビが大きくなっていく。ヴィータは「ダメか・・・?」とレヴィを見る。しかしレヴィは「問題無しですっ」と返した。レヴィは障壁によって威力が弱まっていく闇色の炎を相殺するべく神秘の一撃を放つ。

――死は確実(モルス・ケルタ)――

すみれ色の閃光が
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