暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep16氷神 〜Ancient Empress〜
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れているモニターに映るフェイトがそう報告した。212部隊の隊員たちは重度の凍傷を負ったが、ハーデが手加減したのか誰ひとりとして死者が出ることはなかった。
「そうか。それは良かった。・・・それで、それもルシル君の仕業・・・・なんか?」
はやては聞き辛そうにフェイトに尋ねた。ハーデが現れたことをはやては知らないことからの質問だった。
『ううん。違うみたい。待って、レヴィが話してくれるから』
フェイトが横にずれると隣にレヴィが現れ、2人一緒にモニターに映る。レヴィはもう完全回復したようで、『お久しぶりです、はやてさん』と微笑みながら挨拶した。はやても「久しぶりや。元気そうで良かったわ」と返した。
「それでレヴィ、悪いけど話してもらってもええか?」
『うん。えっと、まずは・・・ルシリオンのことだけど、ルシリオンの記憶が一時的に戻ったよ』
「『っ!!』」
はやてとレヴィの隣に映るフェイトが目を見開いた。フェイトが『ルシルの記憶が戻ったの!?』とレヴィの両肩を掴んで尋ね、鬼気迫るフェイトに『落ち着いてフェイトさん』と宥めた。
『ご、ごめんレヴィ!』
「レヴィ、どういうことなん? ルシル君の記憶が戻ったっていうんは・・・?」
はやては努めて冷静にレヴィに尋ねた。レヴィは頷いて、広場で起きたことを話し始めた。
『ヴィヴィオが、ルシリオンに機動六課時代の写真を見せたの。するとルシリオンは動揺して、急に苦しみ出して・・・・そうしたら記憶が戻ったんだ』
「過去の自分の映る写真を見て思い出した・・・?」
『だと思う。だけど、急に尋常じゃない叫び声を出して苦しみ出した。首に環状魔法陣が展開されて、ルシリオンの首を締め付けるように消えた。そうしたらルシリオンの記憶がまた消えて、戦わざるを得なくなった、ということで』
レヴィが悲しそうに話した。それを聞いたはやてとフェイトが考え込む。
『それで結構重要な情報だと思うんだけど、ルシリオンは記憶を書き換えられて操られている可能性が高い』
『ルシルの記憶が書き換えられて――』
「操られてる!?」
フェイトとはやての驚愕の叫びに両手で耳を塞いだレヴィ。レヴィは耳を塞いでいた手を離し、話を続ける。
『えっと、ルシリオンがサフィーロとかいう状態に戻ったら、マスターから戦闘許可、とか言ってたし、ほぼ間違いないかな』
「マスター・・・」
『それじゃつまり、そのマスターとかいうのをどうにかすれば・・・』
「ルシル君を解放できる、ということやね、おそらくは・・・」
フェイトとはやては1つの希望を見出したため、表情が若干明るくなる。しかしレヴィの表情は晴れない。マスターというのに心当たりがあり、しかもおそらく本気ではな
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