NO.6 教会
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知らない方がいいかもしれないが、まあ、強くなってくれ。ここでこいつの邪魔はさせないからな。
「『滅光槍』」
かなり遠くにいるが、まあ、届くだろう。
俺は光の槍を作り出し、思いっきり投げた。
滅光槍は空気を唸らせ、前方の悪魔の気配に一直線に飛んでいった。
「なっ!?」
今さらになって気がついた悪魔は、急旋回してなんとか俺の槍を避けた。
「誰だ!?」
いや、俺はお前の近くにいないんだけどね。
悪魔、顔を見たらディオドラだった。うし、ビンゴ。
「貴様は誰だ!」
俺は無言で光の剣、『滅光剣』を右手に作り出す。あまり密度は濃くないが。
「天使か。ならば、死ね!」
そう言ってディオドラは魔方陣から魔力の弾丸を放ってきた。それを俺は光の壁で止める。
光が形を成したこの盾は、そう簡単には壊せない。
さて、どうやって退却させようかねぇ。
「『日輪』」
円環の形状にして、光の粒をばらまく。ただでさえ、破壊能力を持っているのに悪魔の天敵である光。悪魔相手になら無双できそう。
ディオドラは魔力障壁で防いでいるが、数が多すぎる。まだ蛇無しだからな。けっこう弱い。
「図に乗るな!天使が!」
まだ来るか。さっさと退却してくれよ。
「『光剣』、『牢獄』」
無数の光の光線を縦横無尽に張り巡らせ、一歩も動けない光の牢獄を作り出す。ここで俺は初めて声を出す。
「ここで死ぬか、逃げるかどちらか選びなさい。他の選択肢はないわよ」
「・・・・・・今は退こう」
そう、俺は『牢獄』を解く。
「バカめ!」
そう言って俺に特大の魔力弾を放とうとするディオドラ。それ、フラグ。
「『光楯』」
先程の光の楯を何重にもした防壁で防ぐ。大したことないな。
ディオドラは姿を消していた。倒せたらよし。倒せなくても目眩ましにはなったか。
さて、俺は教会に高速で戻った。
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俺が戻ってきて見たものは、倒れている堕天使と、ボロボロながら立っているイッセーだった。問題なく終わったな。
「(ただいま)」
「(ん、お帰り)」
家じゃないけど。それと、
「(なんで黒歌が気絶してるの?)」
「(暴れたから)」
ああ、黒歌。ちょっと我慢を覚えようか。
さてと、こっちの仕事もするか。正体がバレないようには既にしてある。
堕天使が必死に命乞いしている
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