暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.6 教会
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
知らない方がいいかもしれないが、まあ、強くなってくれ。ここでこいつの邪魔はさせないからな。

「『滅光槍(ブリューナク)』」

かなり遠くにいるが、まあ、届くだろう。
俺は光の槍を作り出し、思いっきり投げた。
滅光槍(ブリューナク)は空気を唸らせ、前方の悪魔の気配に一直線に飛んでいった。

「なっ!?」

今さらになって気がついた悪魔は、急旋回してなんとか俺の槍を避けた。

「誰だ!?」

いや、俺はお前の近くにいないんだけどね。
悪魔、顔を見たらディオドラだった。うし、ビンゴ。

「貴様は誰だ!」

俺は無言で光の剣、『滅光剣(クラウソラス)』を右手に作り出す。あまり密度は濃くないが。

「天使か。ならば、死ね!」

そう言ってディオドラは魔方陣から魔力の弾丸を放ってきた。それを俺は光の壁で止める。
光が形を成したこの盾は、そう簡単には壊せない。
さて、どうやって退却させようかねぇ。

「『日輪(シェメッシュ)』」

円環の形状にして、光の粒をばらまく。ただでさえ、破壊能力を持っているのに悪魔の天敵である光。悪魔相手になら無双できそう。
ディオドラは魔力障壁で防いでいるが、数が多すぎる。まだ蛇無しだからな。けっこう弱い。

「図に乗るな!天使が!」

まだ来るか。さっさと退却してくれよ。

「『光剣(カドゥール)』、『牢獄(プリズン)』」

無数の光の光線を縦横無尽に張り巡らせ、一歩も動けない光の牢獄を作り出す。ここで俺は初めて声を出す。

「ここで死ぬか、逃げるかどちらか選びなさい。他の選択肢はないわよ」

「・・・・・・今は退こう」

そう、俺は『牢獄(プリズン)』を解く。

「バカめ!」

そう言って俺に特大の魔力弾を放とうとするディオドラ。それ、フラグ。

「『光楯(プラーク)』」

先程の光の楯を何重にもした防壁で防ぐ。大したことないな。
ディオドラは姿を消していた。倒せたらよし。倒せなくても目眩ましにはなったか。
さて、俺は教会に高速で戻った。


=======================================================================================


俺が戻ってきて見たものは、倒れている堕天使と、ボロボロながら立っているイッセーだった。問題なく終わったな。

「(ただいま)」

「(ん、お帰り)」

家じゃないけど。それと、

「(なんで黒歌が気絶してるの?)」

「(暴れたから)」

ああ、黒歌。ちょっと我慢を覚えようか。
さてと、こっちの仕事もするか。正体がバレないようには既にしてある。

堕天使が必死に命乞いしている
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ