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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14束の間の再会 〜Father and Daughter〜
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まれ、ルシリオンの首をグッと絞めつけ、首へと吸い込まれるように消えていった。

「ヴィ・・ヴィ・・・オ・・・。ダメだ・・・逃げ・・・」

左手をヴィヴィオに伸ばし、ヴィヴィオも「ルシルパパ!」と叫んでその左手を取ろうと手を伸ばした。だが、その前にルシリオンの左手はヴィヴィオの手を取ることなくダラリと力なく落ちた。ヴィヴィオはドサリと倒れたルシリオンを近寄ろうとしたが、その前にレヴィがヴィヴィオの小さな肩を掴んで止めさせた。

「レヴィ!?」

「ダメ、ヴィヴィオ! 危ないから離れて! ルーテシアも!」

レヴィはヴィヴィオとルーテシアを背後へと押しやり、「モード・コンバット」と小さく囁いた。すると両手にはめられた“アストライアー”の甲にあるクリスタルコアが輝く。レヴィの防護服が一度霧散し、すぐさま別の防護服へと変化した。ポニーテールだった髪型がツインテールとなり、風が吹く度に靡く。

防護服は冬には似つかわしくない黒のノースリーブのセーラー服。セーラー服特有の大きな襟(ジョンベラ)は前後共に燕尾となっている。裾もまた襟と同様に前後共に燕尾となっていて、後ろ側の裾は膝裏までの長さがある。捲かれている黒いネクタイにはスミレが描かれていた。インナーは立て襟の白いノースリーブのブラウス。
ファスナー仕立ての前立ては黒のラインで、うっすらと模様が描かれている。首元には黄金に輝く小さな南京錠が付いている。下は黒いプリーツスカート。そしてスカートの裾から少し出るくらいの長さの黒のスパッツ、黒のブーツといったものとなっている。
これがレヴィの動きやすさを追求した近接格闘用の防護服“モード・コンバット”だ。

「(歪みが強くなった気がする・・・。これは・・・戦わざるを得ないかも)ヴィヴィオ。管理局に、はやてさんかなのはさん、フェイトさんに連絡して」

倒れ伏したままのルシリオンに警戒しつつ、レヴィはヴィヴィオに管理局に連絡するよう指示。ヴィヴィオは戸惑いを隠せず、返事もしないまま、ただルシリオンを震えた瞳で見つめている
「ルシリオンを救いたかったら呼んで!」

レヴィはつい大声で叫んでしまう。ビクッとしたヴィヴィオにレヴィは謝りながら、「急いで管理局に連絡して」と優しく語りかけた。ヴィヴィオはレヴィのルシリオンを救いたいならという言葉に意を決し、すぐさまもう1人の母親フェイトに連絡を入れた。

「レヴィ、これ大丈夫なの?」

「判らない。ルーテシアも防護服に変身しておいて。すぐに逃げる必要あるかもだから」

「わ、判った」

「あ゛・・・あ・・・あ゛あ・・・あ・・・ああ゛あ゛あ・・・ああ゛・・」

ルシリオンが立ち上がると、周囲に蒼い光が生まれて全身を覆い隠す。蒼い光が治まった後、そこから姿を現したルシリオンは白
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