暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14束の間の再会 〜Father and Daughter〜
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とと。甘いよっ」

レヴィがすぐさま横へと跳び退くと同時、放たれた蒼い光線が一直線に彼女の居た場所へ突き刺さる。レヴィは体勢を立て直した後、高速移動魔法・瞬走壱式を発動。光線の放たれた位置へと移動し、指を差していたルシリオンを視界に入れた。攻勢に出る隙を与えないようにすぐに攻撃を繰り出す。

――双破掌底打――

「ぅぐ・・・!」

踏み込みと同時に、先ほどと同じ弓を引く体勢を取り、すぐさま引いていた右腕を突き出し、強烈な掌底を放つ。ヒットした直後にさらに左の掌底を打ちこむ。ルシリオンは苦悶の声を漏らしつつ、左の掌底のヒットに合わせて後ろに身体を引いた。そうすることでダメージを軽減したのだ。それから何度もバックステップし、レヴィから距離を取った。だがそこはまだレヴィの攻撃可能範囲だった。

――紫光連砲(ハーツイーズ・ストライフ)――

右足を突き出すと同時に足裏から砲撃が放たれる。ルシリオンはそれを回避するが、回避した場所に今度は左足裏から放たれた砲撃が迫る。それも回避するが、立て続けに右拳から砲撃、最後に左拳から砲撃と放たれる。余裕を無くし回避行動を取っていたルシリオンはレヴィを見失った。

「どこだ・・・?」

――神衝 連蹴舞――

ルシリオンの左顔面へと強烈な右の蹴りが入る。レヴィはルシリオンの目の前に居たのだ。視線より下に潜り込んでいたということもあって彼は気付くのに遅れていた。
棒立ちだった彼の左顔面を蹴り振り抜いた右足が戻り、踵が今度は右顔面に入る。そしてレヴィは時計回りに1回転し、胸部へと上段蹴りを入れる。すぐさま腹部へと踏み蹴りを入れ、胸部、反時計回りに1回転し右頬へと蹴りを入れた。跳躍して宙で前転、勢いをつけた踵落としをフラついたルシリオンの脳天に叩きこんだ。
顔面から地面に叩きつけられたルシリオンは倒れ伏したまま動かなくなった。レヴィは「ふぅ」と一息ついて、ツインテールの髪を後ろに払う。

「ここまで容易く墜とせるなんて。堕ちるとこまで堕ちたわけね、ルシリオン」

憐みを含んだ視線を向け、発した言葉にも憐憫が含まれていた。そんなレヴィにヴィヴィオが「あの、レヴィ・・・?」ゆっくりと歩み寄ってきて、レヴィの前に倒れ伏しているルシリオンを心配そうに見つめる。

「すごいことはすごいけど、やり過ぎじゃない?」

「ルシルパパは大丈夫なの?」

「脳を散々揺らしたからどうだろう?」

ヴィヴィオとルーテシアに答えながらルシリオンのフードを脱がして顔のある一点を見つめる。

「血が出ていない。(やっぱり今のルシリオンの身体は人間の肉体じゃない。魔力で構成された擬似体だ)」

3度も蹴りを入れた頬と口元を見ながらそう呟いた。レヴィは先ほどルシリオンを殴った手応えから、彼の身
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