暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
第一章 ジュエルシードを巡って 〜海鳴 P・T事件〜
最終話 決着 そして航海者はカケラを渡る
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ブレイズ....カノン!」

クロノがブレイズカノンを打ち、相手がよろめく。その間に離脱。ここだ!

〈効果範囲の安全確保。ファイアリングロック解除〉

「ディバイン.....バスター!」

最大火力のディバインバスターを叩き込む。それは相手を飲み込み、消滅させた

「....なのはもあれだが、君も大概だな」

「.....まあな。それより急ごう」

クロノは砲撃の威力を見てなんとも言えない表情になっていたが、気にせず先を急いだ


そして、たどり着いた。姿が見えた、プレシアだ!

「そして、取り戻すの!私とアリシアの失った過去と未来を!こんなはずじゃなかった世界の全てを!!」

この声が聞こえた瞬間、クロノが駆け出した。

「え?ちょっ、クロノ!?」

「世界はいつだってこんなはずじゃないことばっかりだよ!ずっと昔から、いつだって、誰だってそうなんだ!」

いきなりそんな事を言ったクロノ。何故そんな事を?と思ったがその疑問は直ぐに晴れる

クロノの目は大切な人を失った目だったのだ。だからこそ、彼が言う言葉には重みがある

「それに、知らないはずが無いだろう!どんな魔法を使ったって過去を取り戻すことなんで出来やしない!!」

俺が最下層に着くと同時にテスタロッサ、アルフも姿を見せる

どうやら、迷いはなくなったか

テスタロッサを見て、そう確信した

「その通りだ。どうやったって死者は....蘇らないんだ」

プレシアはこっちを睨む、しかし、いかなり咳き込み始め、さらには吐血までしていた

病を負っていたのか....そこまでして....

それを見て、テスタロッサとアルフがプレシアの方にかけていった

「母さん!」

「....何を、しにきたの」

プレシアの向ける視線に、テスタロッサはたじろぐ

「消えなさい....もう、貴方に用はないわ」

だが、テスタロッサも負けじと、プレシアを見つめる

「貴方に、言いたいことがあってきました」

ああ、テスタロッサは強いな...これは、少し羨ましい

皆が、テスタロッサの紡ぐ言葉を待っている

「私は、唯の失敗作で、偽物なのかもしれません。アリシアになれなくて...期待に応えられなくて...」

テスタロッサはしたを向いた。今までの事を思い出しているのかもしれない

それでも、言葉を紡ぐ

「いなくなれ、で言うなら遠くに行きます。だけど、生み出してもらってから今までずっと」

テスタロッサは顔を上げ、すこし、儚げに笑う

「今もきっと、母さんに笑って欲しい。幸せになって欲しいって気持ちだけは本物です」

それが、答えか。やっぱり幸せもんだな、プレシアさんよ

「二
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