第一章 ジュエルシードを巡って 〜海鳴 P・T事件〜
最終話 決着 そして航海者はカケラを渡る
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ブレイズ....カノン!」
クロノがブレイズカノンを打ち、相手がよろめく。その間に離脱。ここだ!
〈効果範囲の安全確保。ファイアリングロック解除〉
「ディバイン.....バスター!」
最大火力のディバインバスターを叩き込む。それは相手を飲み込み、消滅させた
「....なのはもあれだが、君も大概だな」
「.....まあな。それより急ごう」
クロノは砲撃の威力を見てなんとも言えない表情になっていたが、気にせず先を急いだ
そして、たどり着いた。姿が見えた、プレシアだ!
「そして、取り戻すの!私とアリシアの失った過去と未来を!こんなはずじゃなかった世界の全てを!!」
この声が聞こえた瞬間、クロノが駆け出した。
「え?ちょっ、クロノ!?」
「世界はいつだってこんなはずじゃないことばっかりだよ!ずっと昔から、いつだって、誰だってそうなんだ!」
いきなりそんな事を言ったクロノ。何故そんな事を?と思ったがその疑問は直ぐに晴れる
クロノの目は大切な人を失った目だったのだ。だからこそ、彼が言う言葉には重みがある
「それに、知らないはずが無いだろう!どんな魔法を使ったって過去を取り戻すことなんで出来やしない!!」
俺が最下層に着くと同時にテスタロッサ、アルフも姿を見せる
どうやら、迷いはなくなったか
テスタロッサを見て、そう確信した
「その通りだ。どうやったって死者は....蘇らないんだ」
プレシアはこっちを睨む、しかし、いかなり咳き込み始め、さらには吐血までしていた
病を負っていたのか....そこまでして....
それを見て、テスタロッサとアルフがプレシアの方にかけていった
「母さん!」
「....何を、しにきたの」
プレシアの向ける視線に、テスタロッサはたじろぐ
「消えなさい....もう、貴方に用はないわ」
だが、テスタロッサも負けじと、プレシアを見つめる
「貴方に、言いたいことがあってきました」
ああ、テスタロッサは強いな...これは、少し羨ましい
皆が、テスタロッサの紡ぐ言葉を待っている
「私は、唯の失敗作で、偽物なのかもしれません。アリシアになれなくて...期待に応えられなくて...」
テスタロッサはしたを向いた。今までの事を思い出しているのかもしれない
それでも、言葉を紡ぐ
「いなくなれ、で言うなら遠くに行きます。だけど、生み出してもらってから今までずっと」
テスタロッサは顔を上げ、すこし、儚げに笑う
「今もきっと、母さんに笑って欲しい。幸せになって欲しいって気持ちだけは本物です」
それが、答えか。やっぱり幸せもんだな、プレシアさんよ
「二
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ