第一章 ジュエルシードを巡って 〜海鳴 P・T事件〜
最終話 決着 そして航海者はカケラを渡る
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「嘘だろ...」
モニターに映っていたのは、隊員たちの見るも無残な姿。そして中央にいるのは
「お母さん....」
「あれが、プレシア・テスタロッサ」
そして、あのポッドにいるのが
[私のアリシアに触れないで!]
「アリ....シア....?」
アリシア・テスタロッサ。死んだ筈のプレシアの娘か...
なのは、ユーノ、テスタロッサ、アルフは驚いたような顔をしている
それはそうだろう、なにせよく知っている人物と同じ姿をしている人間がいるのだから
[終わりにするわ……この子を亡くしてからの時間も……この子の身代わりの人形を娘扱いするのも]
テスタロッサは息を飲む。この流れはまずいんじゃないか
「なのは、テスタロッサを連れて」
ここから出ろ、と言いかけている時にプレシアから言葉が発せられた
[聞いていて? あなたのことよ、フェイト]
皆、いや正確には俺とクロノとエイミィは苦虫を潰したような顔。それ以外は驚愕している
[せっかくアリシアの記憶をあげたのに、そっくりなのは見た目だけ。役立たずでちっとも使えない私のお人形]
「……最初の事故のときにね、プレシアは実の娘、アリシア・テスタロッサを亡くしているの。安全管理不慮で起きた魔力炉の暴走事故。アリシアはそれに巻き込まれて……。その後プレシアが行っていた研究は、使い魔を超えた人造生命の生成....」
「そして、死者を蘇生。すなわち反魂を行おうとした」
「記憶転写型特殊クローン技術、プロジェクトF.A.T.E」
[そうよ、そのとおり。でも失ったものの代わりにはならなかった。作り物の命は、所詮作り物……アリシアはもっと優しく笑ってくれたわ]
プレシアはテスタロッサを睨んでいた。その視線にあるのは憎悪
[わがままも言ったけど、私の言うことをよく聞いてくれた。アリシアは……いつでも私に優しかった。……フェイト、あなたは私の娘じゃない。ただの失敗作。だからもういらないわ。どこへなりとも消えなさい!]
テスタロッサの震えが激しくなった。当然だ。敬愛していた母親に否定されているのだから
今すぐにでもテスタロッサの震えを止めてあげたい。記憶を消し、何も聞かなかったことにしてやりたい
だが、それはだめだ。テスタロッサはこの事実を受け止めなきゃいけないんだ。誰でもない彼女自身のために
そして、プレシアはテスタロッサに致命傷を負わせた
[フェイト、良いことを教えてあげるわ。あなたを作り出してからずっとね……私はあなたが大嫌いだったのよ]
その瞬間、テスタロッサの心は砕けた。落としてしまったデバイスも損傷する
プレシアはアルハザードへの道を開くためにジュエルシードを起
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