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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13テスタメント考察〜Interval 1〜
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いたことを思い返す。
「辛いな・・・。私らはリインフォース。なのはちゃんはアレッタ三佐。フェイトちゃんはルシル君。スバルはクイント准尉。ティアナはティーダ一尉・・・」
もし本物だとすれば、それは悲しいことだとはやては思う。過去に亡くなった親しい人が敵になる。2人は誰にも気付かれないように溜息を吐く。
「普通なら変身魔法とかを疑うべきやろうけど・・・」
「ルシルさん、ですか・・・。でも全てルシルさんのしたこととは言えないですよ、はやてちゃん」
別モニターに南部海上戦でのルシリオンが映し出される。
「・・・ルシルさんが一体どれだけの力を制限されていて、どこまでの記憶が無いのかが判ればいいんですけど・・・」
「やっぱりそこに行きつくんやな。クイント准尉がルシル君の使い魔やったらまだ判る。ルシル君は入局してすぐにクイント准尉と会っとるし、当時のスバルやギンガとも会っとる。そやけど、シュトゥットガルト三佐やアルテッツァ空曹、クルーガー三尉、エルグランド曹長の4人は、ルシル君がこの世界へ召喚される前に殉職しとる。ティーダ一尉やアレッタ三佐たちとは面識があったかもしれへんけど、同じ任務に就いたことは確かかったはずや・・・」
それはつまり、今挙げたクイント以外の8人はルシリオンの使い魔、“異界英雄エインヘリヤル”ではない、ということだ。
「やっぱり変身魔法なんか? そやったら生命反応が出えへんかったんはどう説明する・・? そもそも私たちと過ごした記憶が無ければ、ルシル君はクイント准尉のことも憶えてへんのとちゃうか・・・?」
はやてがうんうん唸りながら必死に思考を巡らし、無意識に口に出してしまっている。
「テスタメント。界律の守護神のことやないな、今さらやけど確実に。テスタメント。・・・確か意味は・・・聖書、契約、証、信条、他には・・・遺言・・・。他の幹部たちももしかして、かつては管理局に勤めて殉職した本人、もしくはその関係者・・・?」
ついには頭を抱え出したはやてを一休みさせるために、リインはお茶を用意しようと彼女に背を向けた時、彼女たちの居るデスクに近付いてくる隊員が1人。
「八神司令。ゲンヤ・ナカジマ三佐がいらっしゃってます」
「よぉ。スバルが世話んなったな」
「ナカジマ三佐・・・」
その隊員の背後に控えていたスバルの父親でクイントの夫であるゲンヤが、少し翳りのある微笑を浮かべていた。はやてはゲンヤを奥の応接エリアへと案内し、テーブルを挟んでソファに腰掛ける。
「司令、ナカジマ三佐、どうぞです」
リインははやてとゲンヤの前に用意したお茶を置く。はやては「おおきにな」と、ゲンヤは「ありがとな」とに礼を述べた。ゲンヤはお茶を半分くらい飲み、一息吐いてからここへ来た要件
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