暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13テスタメント考察〜Interval 1〜
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の手、温かくて柔らかくて・・・気持ちいい。ふにふに♪」

「エリオの手も温かいよ。それに、やっぱり男の子だね、少し硬いかな♪」

「く、くすぐったいよレヴィ!」

「えぇ!? ルールー、いきなり何!?」

レヴィがキャロの手を、ルーテシアがエリオの手を取っていじり出す。その突然の2人の行動にエリオは慌てふためき、キャロはくすぐったさに破顔する。

「そうそう。エリオとキャロにはやっぱりそういう表情が一番似合ってる」

「思い出して。すぐ近くには居なくても、私たちが側に居るって」

「ルーちゃん」

「レヴィ・・・」

それからしばらくの間、4人の手いじりは続いて、病室から笑い声が漏れていた。

・―・―・―・―・―・

エースオブエース・高町なのはの敗北。個人で小型とはいえ艦船1隻を相手に出来るトパーシオ。前線メンバーの全滅。管理局が手にして間もない情報を手にしているその情報網。大型であるXV級艦船4隻を一撃で航行不能に出来る次元跳躍魔力結合分断砲撃(仮)。

「・・・最悪や。ホンマにあんな連中に勝てるんか・・・?」

「あの、はやてちゃん、あまりそういうのを口に出すのは・・・」

部隊長の執務デスクに展開されているモニターを見て、はやてが肩を落とす。それを側で聞いていたリインフォースUは、これ以上の士気低下を防ぐためにそう窘める。

「そやな・・・、そうなんやけど・・・」

はやてはコンソールを操作して“テスタメント”幹部と戦う前線メンバーを映し出す。エリオとキャロとフリードリヒによる、グラナードと無限の永遠ラギオンの戦闘。

「エリオの攻撃を受けてもビクともしないラギオンが、フリードの火炎砲で倒れた。そんでグラナード自身もエリオの一撃を受けて膝をついた、と。でも・・・」

「フォヴニス。巨大サソリの砲撃で、エリオとキャロは負けたのですね」

リインが息を飲む。黒い甲冑のようなもので全身を包んだような巨大サソリ。隙間という隙間から漏れる翠色の光がどこか幻想的。しかし実際は凶悪。両のハサミから放たれた翠色の砲撃から発生した衝撃波でエリオ達は意識を刈り取られた。直撃していれば無事では済まないほどの威力だ。

「問題なんは、グラナードの正体と思われるこの人・・・」

別モニターに映し出された1人の青年の顔写真と経歴。その顔写真は間違いなくグラナードがエリオ達の前に晒した素顔だった。

「メルセデス・シュトゥットガルト三等空佐。享年28歳。元第1801航空隊所属。任務中に同隊のディムラー二等空尉の誤射により撃墜。その日から1年の間、想起障害を起こし前線から退く・・・」

「それから少しの間は事務員として働いていたようです」

「・・・そやけど、それから11ヵ月後、記憶障
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