暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13テスタメント考察〜Interval 1〜
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
一斉に父へと視線を向ける。ゲンヤはその視線に頷くことで応え、そして今度はゲンヤからスバルへと視線を移す。スバルは身体を震わせ、そして再び顔を膝に埋め泣き始めた。

「おとーさん、クイントって・・・まさか・・・」

「お母さんが・・・? え? どうして? だってお母さんは・・・」

泣きだしたスバルの様子に戸惑いながらノーヴェはゲンヤへと視線を移し、ギンガが信じられないといった風に声を震わす。ゲンヤは「本物かどうかはまだハッキリと判らねぇが」と前置きする。

「だが本物の可能性もあるってぇのが八神の言だ。詳しくは知らねぇが、どうやらルシリオンが関わっているらしい」

ゲンヤは溜息を吐き「アイツやシャルロッテ嬢ちゃんは故郷に帰ったんじゃなかったか?」と首を傾げているが、ルシリオンの正体を知っているディエチとノーヴェとウェンディが驚愕する。ギンガは混乱の中、ルシリオンの名を聞いてある種の納得を得た。ルシリオン。彼なら現代の次元世界では出来ないことも可能なはずだと。

「マジっスか・・・。だってルシリオンは・・・」

「・・・今回の事件、マジでヤバくねぇか」

ウェンディとノーヴェが今回の“テスタメント”による事件の危険性に身を震わす。

「・・・悪いが俺は先に帰るわ。片づけねぇといけねぇ仕事が残ってるんでな。スバル。迷うなって言わねえ。だが、諦めるんじゃねぇぞ」

ギンガ達は「うん」と頷き、病室を後にするゲンヤを見送った。それからスバルをギンガに任せ、ディエチとノーヴェとウェンディはティアナの元へと向かった。

・―・―・―・―・―・

「元気そうで良かったよ」

「ママもすごく心配してたから」

椅子に腰かける2人の少女、ルーテシアとレヴィのアルピーノ姉妹。彼女たちはエリオとキャロのお見舞いに来ていた。エリオとキャロは少し翳りのある笑みを浮かべる。それから2人揃って見舞いに来てくれた2人に向かって「ありがとう」と礼を述べた。

「・・・ふぅ、結構シャレにならない相手みたいだね、テスタメントの幹部というのは」

「ちょっと心配だよ。なのはさん達も入院を余儀なくされるような相手だから」

「・・・うん、正直怖かった。あのフォヴニスとかいうサソリの存在感・・・怖かったんだ」

「エリオ君・・・」

ベッドの上に座るエリオの手が若干震えているのを見て、キャロは震えたエリオの手を自らの両手で優しく包み込む。しかしそのキャロとて死の恐怖を思い出し、今も少し手が震えている。

「「・・・これで大丈夫、っと」」

ルーテシアとレヴィは椅子から立ち上がり、エリオとキャロの手をさらに自分たちの手で包み込んだ。2人からの視線を受け、ルーテシアは「ほら、震えが止まった」と笑みを浮かべた。

「キャロ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ