暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13テスタメント考察〜Interval 1〜
[6/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
シオによって負わされたダメージは、どういうわけか軽度だった。シャマルが両肩の治療を開始しようとしたとき、氷の杭は勝手に溶け始め、溶けたその液体は傷を塞ぎ、完全とは言わずとも癒したのだ。
始めからそうなるようにトパーシオが仕組んでいたらしい。それは優しさか余裕か、または警告か。いつでもどんなときでも撃墜できる力を持っているという。それはなのは達には判らない。しかしどっちにしろ、この程度で済んだのは不幸中の幸いだった。
「なのはママ・・・」
「ごめんね、ヴィヴィオ。心配かけて。でもママは大丈夫だから」
右肩が若干痛むのを堪えて、なのははヴィヴィオの身体を自分に寄せて抱きしめた。ヴィヴィオはそれに甘えるようにそっと力を抜いて、なのはにもたれ掛かる。
『フェイトちゃん、スバル達は?』
『みんなそれほどダメージは重くないってシャマル先生が。エリオはさっき目を覚まして、今は先に目を覚ましたキャロとお見舞いに来てくれたレヴィと話をしてると思う。スバルとティアナにはナカジマ三佐やギンガ達がお見舞いに来てる。でも・・・』
なのははヴィヴィオの頭を撫でながら、念話でフェイトへとそう尋ねる。フェイトは言いにくそうにスバルとティアナのことを話し始める。戦った相手が、今は亡き母親と兄だったということがショック過ぎて塞ぎ込んでいると。
『それで少しは元気になってくれればいいんだけど・・・』
『ちょっと難しいかもね・・・・』
なのはとフェイトは難しい顔を表には出さす、2人してヴィヴィオをそっと抱きしめた。今回の事件は今まで以上に辛く、そう簡単には終わりを迎えられない。本当に乗り越えられるのか。その不安を何とかかき消すように。
・―・―・―・―・―・
ベッドの上でスバルは体育座りをして、両膝の間に顔を埋めている。頭の中を駆け巡る昨日の、母クイントとの戦闘。信じたくない。これは夢だ。若しくは誰かが変身魔法で母に変身しているんだ。だがスバルの心が、思いがそれを否定する。間違いなく母のクイントだったと。
「スバル・・・」
「・・・ギン姉・・・?」
至近で声を掛けられたスバルは、声を掛けてきた姉であるギンガへと顔を向ける。ギンガの後ろには、父ゲンヤと妹のディエチとノーヴェとウェンディが居た。
「スバル、大丈夫っスか? 信じられないっスよ、スバルが負けたなんて・・・」
元気が服を着て歩いているような赤毛少女ウェンディ。その彼女が珍しく神妙な顔でスバルへと声を掛ける。しかしスバルは口を震わせ、何も言わない言えない。
「・・・八神から聞いた。
母親
(
クイント
)
かもしれない相手と戦って負けたんだってな、スバル」
「「「「っ!」」」」
ゲンヤが重々しく口を開き、ナカジマ家の娘たちは目を見開き、
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ