暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13テスタメント考察〜Interval 1〜
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「司令、なにか・・・嫌な予感がするです・・・」

しかし先程までの余裕が消え、リインは翳りのある表情でそう囁いた。それははやても同じだった。一切の行動を見せないというのがかえって不気味だった。

「そやね、こういう感じの時は良うないことが起きる前触れや」

はやても重々しい表情で、5隻の巨大艦を見つめる。

「・・・? なんか、空が・・・光った・・・?」

アギトが怪訝そうに空を見上げる。同時に、遥か上空から白銀の極太レーザーが降ってきた。レーザーは並列していた管理局所属艦の4隻を上から切り払うかのように直撃した。
“ヴォルフラム”のブリッジに鳴り響く警報、緊急灯の光がブリッジを赤く染める。遅れて先程より細い白銀の砲撃が“ヴォルフラム”を掠めるように振ってきた。掠めただけだというのに激しく艦体が揺れ、ブリッジに悲鳴が上がる。

「なんや今のは!? どこからの攻撃や!?」

「判りません!」

「駆動炉出力が今ので10%を切りました!!」

「直撃を受けたベルキューズ、ヴェンジャンス、ヴィクトリア、ヴィンセントが墜ちていきます!」

「ウソだろ!? 何なんだよ今の攻撃は!?」

「たった一撃でXV級艦船を4隻も落とすのか!?」

「計測・・・出ました! 次元跳躍攻撃で間違いありません! 物理破壊ではなく魔力結合のキャンセル!」

「駆動炉出力低下もその所為です!」

半ば悲鳴のようなものに近い報告が上がる。4隻の管理局艦は、魔力結合の分断を行う効果を有する砲撃の直撃を受けたことで駆動炉が完全停止、航行不能に陥っていた。“ヴォルフラム”は直撃を免れている為に、なんとか航行を可能としている。しかしそれでも艦体が少しずつ傾いていこうとしていた。

「艦体の姿勢制御に集中!(テスタメントはこんなもんまで用意しとるんか!?)」

徐々に高度を落としていく“ヴォルフラム”の姿勢を立て直すように指示を飛ばすはやて。そんな中で“4番艦”が光の粒子となってその巨体を消滅させていく様を睨みつける。圧倒的すぎる対艦攻撃。しかも次元跳躍という反則のおまけつき。“テスタメント”幹部個人の凄まじい戦闘能力。

「テスタメントって、ホンマなんなんや・・・」

“4番艦”が完全に光の粒子となり消え去った。続いて4隻の管理局艦が轟音を立てながら山間部に不時着する。それを見届けたはやてが、艦長席のひじ掛けに握り拳をガンッと叩きつける。
“特務六課”設立直後、エルジアでの初任務。“テスタメント”幹部の圧倒的な実力と謎の次元跳躍砲撃の前に敗れ、任務失敗となってしまった。

・―・―・―・―・―・

エルジアでの“テスタメント”逮捕任務失敗の翌日。本局医務局のとある個室のベッドに横になっている1人の女性、なのは。トパー
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