スーパーロボット大戦OG外伝
0572話
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や、終われない! ヴォルクルスの力を受けている今のネオ・グランゾンは四肢を切断され、頭部を切断され、胴体も10近くに分割されていたとしても……それでも尚、まだ気を許すには早すぎる!
最後の仕上げだ。ネオ・グランゾンの装甲から引き抜いたファントムをニーズヘッグの周囲へと展開させ、呼吸を整えつつ一瞬だけ自分のステータスへと視線を向け、SPの残量が150近く残っているのを確認する。
「覚醒、集中、直撃、愛!」
連続して使われる精神コマンド。覚醒により、不思議な力がニーズヘッグの全身に漲って再びの行動を可能とする。集中の効果により俺自身の集中力が極限まで高められ、ネオ・グランゾンの……否、シュウの行動をほんの微かなものでも見逃さないように集中する。直撃により、もし万が一ヴォルクルスの力で歪曲フィールドが無理矢理展開されたり、あるいは何らかのバリアの類が展開されたとしても、その効果は無意味となる。そして、幾多もの精神コマンドの効果を持つ愛。これにより俺の機体には覚醒を使った時以上の不思議な力が機体であるニーズヘッグと、パイロットである俺の全身へと満ちあふれる。結果として残りSPは殆ど消費してしまったが……これで、決める!
「T-LINKシステム、フルコンタクト! トロニウム・エンジン、フルドライブ!」
この戦い、最後のニーズヘッグの全力駆動。ブラックホールエンジンがサブ動力炉として莫大なエネルギーを機体へと送り出し、それでも足りない分は時流エンジンが補完する。そしてその2つ以上のエネルギーをトロニウム・エンジンがニーズヘッグの全身へと送り出す。ゴルゴン・アイズを使った時と同様に、T-LINKフレームが赤く輝き、赤い粒子が機体各所からいつの間にか放たれていた。
「食らえっ、フルバーストだ!」
その声と共に放たれる、全ての射撃武器の嵐、嵐、嵐。
ヒュドラから18門のビーム砲が、ランツェ・カノーネ2門が、T.T.キャノンが、メガ・バスターキャノンが、グラビトン・ランチャーが、拡散ビーム砲が、ビームバルカンが、ファントム全48機から止むこと無くビームが。それこそビームと重力波の雨の如くネオ・グランゾンの分割されていたパーツへと叩きつけられる。
そんな状態が1分程続いただろうか。ふと気が付くと周囲に聞こえるのはニーズヘッグの稼働音のみ。モニタに表示されているネオ・グランゾンも、その部品のほぼ全てが破壊……否、消滅しており、残っているのは辛うじて姿を留めているコックピットブロックと、ネオ・グランゾンの中でも最重要な部品であるが故に厚い装甲で守られていた胸部装甲を含むパーツくらいだった。
恐らくコックピットブロックが何とか無事だったのも、この胸部装甲の近くに設置されていた為だろう。その胸部装甲を含む部分と、コックピットブロッ
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