暁 〜小説投稿サイト〜
覇王と修羅王
自称王と他称王
六話
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「おうぅっ!?」

 ティアナはヴィヴィオ達の方にまで響く見事なスパンキングをかまし、場を抑えた。殴らなかったのは、これから戦うので大事にならないように、との配慮である。
 だが、此処から本当に戦いが始まるのだろうか。見ている方が心配になってくる。

「ねえヴィヴィオ、今日アレクさんとアインハルトさんの対戦試合……だよね?」
「……コント、じゃないよね?」
「うん、試合……の筈だったと思う」

 アレクは尻を押さえ痛がりながらティアナに叱られ、アインハルトは頻りに武具装着を促す。心なしか、アレクを冷たい目で見ているような気がするが。
 ヴィヴィオはコロナとリオの呟きに何とか頷いたが、合っているとは言い切れなかった。少なくとも、闘争の空気ではなかった……。


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