暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12戦天凍らすは涙こぼす天使〜Ghost of Princess〜
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(魔導砲をチャージしている・・・。そう、あくまで邪魔をするんですね)
“ヴォルフラム”の砲門に強大な魔力が生まれるのを確認したトパーシオ。フードの中で小さく溜息を吐き、自身の持つ戦力を使用することにした。
「(力を貸して、メノリア)・・・来たれ、悲哀の天使メノリア」
トパーシオの足元、“スキーズブラズニル4番艦”の甲板にアイスグリーンの召喚魔法陣が展開される。一瞬の発光の後、白コートを纏ったトパーシオの背後に、妖精の持つような光翼を四対と生やした美しい女性が浮遊していた。
女性は身長160cmくらいあるだろう。虹色に輝くウェーブのかかったロングヘア、何故か涙を瞳は伏せられている。
纏う服装は、戦場においては場違いな純白のウェディングドレス。ドレスラインはAラインと呼ばれるもので、ネックラインはスクエア、袖なし、長いトレーンが目立つ。頭上に浮かぶ黄金の環が回る度にミドルヴェールをなびかせ、開かれたまぶたの奥にある虹色に輝く双眸を露わにさせる。
「来てくれてありがとう、メノリア」
悲哀の天使の二つ名を持つメノリアはコクリと頷いた。トパーシオは“4番艦”を自動操縦にして、3隊との合流地点である崖へと降下させていく。
「それじゃあ行こう」
甲板を蹴って“4番艦”から空へと舞い上がる。それと同時にトパーシオの背中にピタリとついていくメノリアの背にある四対の光翼が羽ばたいた。どうやらメノリアがトパーシオの代わりに飛行を行っているようだ。
「まずは初撃、これで確かめてみよう。メノリア、お願い」
――冷徹なる極雪の凍波――
メノリアは両手を突き出し、両手の平から蒼い吹雪の砲撃を放った。
・―・―・―・―・―・
なのはとフェイトが対峙するのは、シグナムとヴィータとセレスを撃墜したカルド隊の1人、カルド・イスキエルド。そんな彼は、トパーシオからの指示で“特務六課”との戦闘を避けなければならなかった。
「お前たちと戦うわけにもいかなくなった。このまま退却させてもらおう」
「それを黙って見過ごすわけにはいきません。大人しく武装解除して投降しなさい」
なのはがエクシードモードとなっている“レイジングハート”を向けつつ投降を促す。フェイトも同様にライオットブレイド形態の“バルディッシュ”を一切の油断抜きで構える。2人は始めから全力で戦う気でいた。何せ相手は神秘を有するかもしれない敵。しかしそうであっても逃がすわけにはいかなかった。
「俺なんかより、お前たちの艦の方を心配したらどうなんだ?」
イスキエルドが大剣をゆっくりとはるか上空で待機している“ヴォルフラム”へと向けた。それと同時に上空から響いてきたのは何かが砕け散る音。その音になのはとフェイトは思わず“ヴォルフラム”へと視線を移
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