暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12戦天凍らすは涙こぼす天使〜Ghost of Princess〜
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す! ジャミングと思われるモノが働いていて繋がりません!!」

はやては歯がみし両拳を強く握りしめる。応援を呼ぼうとしても通信や念話を妨害され、自らが出ようとするも、その際には一度シールドを解除しなければならない。もちろんそんな隙を見逃すはずもないトパーシオは、おそらく良い機会だと攻撃を行うだろう。はやての打てる手が全て封じられ、“ヴォルフラム”は防御に徹するしかなくなっていた。

『次弾、いきます。八神二佐、降参するのもまた勇気ですよ?』

どういうわけか唯一繋がることを許されているトパーシオからの通信。はやては悔しげにその攻撃宣告を聞くしかなかった。メノリアは、白のサテングローブをはめた右手を一度掲げた後、勢いよく振り下ろし“ヴォルフラム”へと指差す。

――吹き抜ける氷界の北風――

指先から放たれた蒼い衝撃波は一直線に“ヴォルフラム”へと進み、展開されている魔導障壁に衝突した。ブリッジに居る隊員たちの悲鳴が響く。激しく艦体が揺れ、隊員たちが踏ん張りきれずに転倒していく。

「シールドが突破されました!」

「左舷に直撃!」

「駆動炉出力61%まで低下!」

「シールド出力、尚も低下中!!」

次々と上がる“ヴォルフラム”が被ったダメージ報告。はやては降参することも視野に入れた。このままでは撃沈される。それだけは何としても避けねばならなかった。

『次の一撃で航行不能にできます。さらにもう一撃で撃沈です。八神二佐、わたしはそこまでしたくありません。だから、退いてください』

トパーシオからの最後通牒がブリッジに流れる。身体を起こした隊員たちは、これにはやてがどう答えるか固唾を飲んで見守る。しばらくの沈黙。リインフォースUとアギトが心配そうにはやてを見つめる。

「ヴォルフラムは・・・」

――エクセリオンバスター――

とそこで、桜色の砲撃が下方から放たれ、“ヴォルフラム”とトパーシオの間を通り過ぎた。ブリッジに居るはやて達は、待ち望んだ応援の到着に緊張していた表情を少し和らげた。

『こち・・ら・・・ターズ1・・・援護・・ます・・』

『ラ・・・ング1・・・えん・・・します・・・』

ノイズが雑じりながらもブリッジに流れるなのはとフェイトの声。これで2対1の戦況となる。しかしはやては気が気ではない。相手はSSSランクの魔力に、その上の魔力と神秘を有しているかもしれない敵。下手をすれば、なのはとフェイトの2人がかりですら負けるかもしれない。

「ヴォルフラムはこのままスキーズブラズニル4番艦を撃沈する」

はやての指示に隊員たちは一瞬戸惑うが、それはなのはとフェイトを助けることにも意味することを察し、「了解!」と応えていく。
トパーシオの護るべき“4番艦”を撃沈さえすれ
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