暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12戦天凍らすは涙こぼす天使〜Ghost of Princess〜
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リオと同様に額から血を流しているキャロの召喚魔法の1つ、アルケミックチェーンで捕縛されていた。さすがのグラナードもその光景には驚愕し、迫るエリオの一撃を回避しそこなった。両腕をクロスさせて防御。かなりのダメージと共に白コートの両腕部分が焼き消えていた。

「(ダメだ、倒しきれてない!!)このぉぉぉぉぉぉッ!」

≪Explosion≫

尚も立つグラナードへと再度攻撃を入れるために、エリオは“ストラーダ”のカートリッジをロードする。エリオは雷撃を纏わせた“ストラーダ”で連撃を放つ。グラナードは紙一重で回避しつつラギオンへと視線を一瞬だけ移した。
ラギオンは、ボロボロになったフリードリヒの連続火炎砲の直撃を至近距離で受け、ゴィィィィンと鐘が鳴ったかのような音を立て沈んだ。フードに隠れたグラナードの表情が完全に驚愕へと変わる。

「紫電・・・一閃!」

「しまっ――ぐおおっ!」

グラナードもついにエリオの一撃の直撃を受け、両膝をついた。雷撃の一撃だったためか白コートが完全に破れており、その素顔を晒していた。若い男――二十代半ばの青年とも言える。黒の短髪。前髪が紫色の目を隠す程ある。そして彼の服装はどう見ても、管理局武装隊の共通バリアジャケットのインナースーツだった。

「武装隊の!? あなたは管理局員なんですか!?」

「ハハ・・・くそ、やるじゃねぇか」

グラナードは、悔しげというよりは膝をつかされたことに喜びを感じている風だ。驚愕しているエリオの質問には答えようとはせずに、ただ笑みを浮かべるだけだ。

「・・・とにかく、僕たちの勝ちです。大人しく投降してください。そしてあなたのことやテスタメントのことを全て話してもらいます。『キャロ、大丈夫? フリードも』」

エリオはここでグラナードから話を聞けないと判断し、事情聴取を後回しにする。そして左腕で額から流れる血を拭い、少し離れたところに居るキャロとフリードリヒの状態を尋ねた。

『わたしもフリードも大丈夫。エリオ君は?』

『僕も何とか。キャロのプロテクションのおかげだよ』

ボロボロになって吹き飛んでいた帽子を拾いながらキャロがそう返し、エリオは護ってくれたことへの礼を言う。キャロは四重のリングバインドでグラナードの両手両足・胴体を捕縛する。体勢を崩しドサッと倒れ伏すグラナードは、それでも余裕の笑みを消そうとしない。

「・・・ガキ、とはもう言えねぇな。騎士エリオと竜召喚士キャロ。ラギオンは確かに負けたが、それでオレも負けたと思うのは早計だぜ?」

バインドで捕えられながらもすっくと平然そうに立ち上がったグラナード。エリオは驚愕しながら“ストラーダ”を向け、キャロもすかさず魔法をいつでも発動できるようにする。

「騎士エリオ、局員とか関
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